You searched for App marketing - AppsFlyer https://www.appsflyer.com/ja/ Attribution Data You Can Trust Wed, 31 Jul 2024 03:06:00 +0000 ja-JP hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.5.5 https://www.appsflyer.com/wp-content/uploads/2020/07/favicon.svg You searched for App marketing - AppsFlyer https://www.appsflyer.com/ja/ 32 32 Googleがディープリンクのサポートを終了する中、AppsFlyerは万全なカスタマージャーニーの実現を提供します https://www.appsflyer.com/ja/blog/mobile-marketing/fdl-deprecation-deep-linking/ Wed, 31 Jan 2024 04:12:53 +0000 https://www.appsflyer.com/blog/uncategorized/google%e3%81%8c%e3%83%87%e3%82%a3%e3%83%bc%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%b3%e3%82%af%e3%81%ae%e3%82%b5%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%92%e7%b5%82%e4%ba%86%e3%81%99%e3%82%8b%e4%b8%ad%e3%80%81appsflyer/ Firebase dynamic links deprecation, and how AppsFlyer can help - featured image

“ではどのようにディープリンクを管理すればいいのでしょうか?” アプリ開発者、マーケター、プロダクトマネージャー、データ分析(BI)チームは、Googleが最近発表したFirebaseダイナミックリンク(FDL)の廃止を受けて、このような疑問を抱いています。このブログでは、これが実際に何を意味するのか、そしてAppsFlyerでどのように対応できるのかを解説します。  ディープリンクは、アプリ広告主があらゆるチャネル、プラットフォーム、デバイスからモバイルアプリにシームレスな体験を提供するために不可欠です。 アプリ計測およびディープリンクプラットフォームのリーディングカンパニーとして、私たちはFirebaseダイナミックリンクの置き換えのためだけにここにいるわけではありません。現在Firebaseダイナミックリンクを利用されている方も、そうでない方も、お客様のカスタマーエクスペリエンス(CX)戦略を次のレベルに引き上げ、より良いカスタマージャーニーを構築し、ROX (Return On Experience) (英語版)を最大化できるようサポートしたいと考えています。 基本に戻る:Firebaseダイナミックリンクとは何か、この廃止がディープリンク戦略にとって何を意味するのか? まずは、Googleの発表がみなさんにとって何を意味するのか、そして、ディープリンクと比較した場合のFirebaseダイナミックリンクの仕組みの基本から説明します。  現在Firebaseダイナミックリンクを使用している場合、いつまでに他のソリューションへ移行する必要がありますか?  Googleは、他のディープリンクソリューションに移行するために、発表日から少なくとも12ヶ月の猶予期間を設けると述べており、詳細は2023年第3四半期に発表される予定です。このことから、すべてのFirebaseダイナミックリンクは2024年末までに移行する必要があると考えられます。 ディープリンクとは何か、なぜアプリの成長に重要なのか? ディープリンクは、ユーザーがリンクをクリックした広告配信アプリを検出し、そこから最適な目的地へ誘導します。より短く、文脈化されたジャーニーを提供することで、ディープリンクは通常のリンクよりも2-5倍ほど高いコンバージョン率をもたらすことができます。 例えば、ディープリンクは、ユーザーがモバイル端末を使用していること、Androidを使用していることを検出し、アプリがインストールされているかどうかに応じて異なる目的地にルーティングすることができます。すでにアプリがインストールされている場合には、アプリ内の特定の画面へ直接送られ(一般的なアプリのウェルカムページはスキップされる)、アプリを所持していない場合は、まずアプリストアにリダイレクトされます(初回インストール後、アプリを起動するとアプリ内の特定画面が直接起動します)。  アプリ成長に欠かせないディープリンク ディープリンクは、いくつかの理由から、アプリ成長における基礎となります: Firebaseダイナミックリンク(FDL)とは何ですか?  Firebaseダイナミックリンクは、Googleのディープリンクソリューションです。ただし、特定の環境でしか動作せず、基本的には ユーザーをWebからアプリへ移行させるように設計されています。他の環境、大規模な施策での利用、高度な計測や挙動ケースは制限があります。 ターゲティングされたウェブやモバイル広告環境以外(例:メール、CTV、オフライン、QRコードなど)でアプリのマーケティングや成長を拡大しようとする場合、あらゆるプラットフォーム、あらゆる特殊ケースでもシームレスにルーティングでき、完全な計測技術を組み込んだユニバーサルリンクソリューションが必要です。そこでAppsFlyerの出番です。 AppsFlyer: Firebase Dynamic Linksに代わる、より包括的で将来性のあるソリューション AppsFlyerは、プラットフォーム、チャネル、さまざまな使用事例を超えた複雑なディープリンクを簡素化します。統一プラットフォーム内でオウンド、アーンド、有料の各チャネルのリンクの作成、管理、計測を可能にすることで、複数のツールや社内の開発作業を不要にします。 AppsFlyerの利点 AppsFlyerのディープリンクは、基本的なWeb-to-Appのユースケースを強化するだけでなく、ユーザーが他の多くのチャネル間を移動することもサポートします。  Firebaseダイナミックリンクの範囲を超えて、私たちがサポートする一般的なユーザージャーニーの例をいくつかご紹介します:  AppsFlyerは、新しいユーザージャーニーを実現するだけでなく、リンク管理のバックエンドのロジスティクスも容易にします。  リンク作成を簡単にするため、シンプルなUIナビゲーターに加え、一括管理、リンクテンプレート、ブランドリンク、カスタマイズ可能なリンクのコンテンツプレビュー、柔軟なオーディエンスターゲティングなどの高度なツールを提供しています。Web-to-Appのコンバージョンを最大化するために、弊社はセルフサービスのスマートバナー作成スタジオも提供しており、既製のテンプレートとフルカスタマイズ機能を提供しています。 AppsFlyerの利点2:プライバシーを重視した計測 ディープリンクはアプリへのより良い体験を促進するが、ジャーニーそのものは良いUXを提供するための方程式の半分でしかありません。  また、総合的なアトリビューションとアナリティクスも必要で、すべてのジャーニーを最初から最後まで計測し、最適化することができます。これには、リンククリック前後のすべての有料およびオウンドマーケティングのタッチポイントのマルチタッチアトリビューションに加え、アプリ内のエンゲージメント、収益、インストール後のLTVも含まれます。  ディープリンクとアトリビューションのオプションはAppsFlyerだけではありませんが、我々はマーケットリーダーです。そのため、プライバシーに配慮した方法でビジネス価値を最大化する能力に大きな違いをもたらす、いくつかの利点を提供しています: ROXの最大化:成功事例 これまで多くの特徴や機能性について述べてきましたが、結局のところ、結果が最も重要です。ここでは、様々な業界でディープリンクでサポートしたお客様の成功例をご紹介します: これらの結果がどのように結実したのか、詳しくはこの成功事例ページをご覧ください。 これからどうするのか:AppsFlyerをはじめましょう AppsFlyerは、大きな予算がなくても簡単に始められます。実際、ディープリンクは不況時やメディア予算が減少している時ほど重要であり、ユーザーとのエンゲージメントと体験を倍増させるチャンスです。 ディープリンク機能に加え、無料の12,000コンバージョンが含まれる無料プランで、今すぐはじめることができます。私たちがどのように規模を拡大するサポートができるのか、さらに詳しくお知りになりたい方は、ぜひお話させていただき、お客様のニーズを理解し、AppsFlyerの優位性をより明確にお伝えさせていただきます。  Googleの発表は大きな変化を意味しますが、慌てる必要はありません。Firebaseダイナミックリンクは終わりを迎えますが、AppsFlyerとのディープリンクジャーニーは始まったばかりです。

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“ではどのようにディープリンクを管理すればいいのでしょうか?”

アプリ開発者、マーケター、プロダクトマネージャー、データ分析(BI)チームは、Googleが最近発表したFirebaseダイナミックリンク(FDL)の廃止を受けて、このような疑問を抱いています。このブログでは、これが実際に何を意味するのか、そしてAppsFlyerでどのように対応できるのかを解説します。 

ディープリンクは、アプリ広告主があらゆるチャネル、プラットフォーム、デバイスからモバイルアプリにシームレスな体験を提供するために不可欠です。 
アプリ計測およびディープリンクプラットフォームのリーディングカンパニーとして、私たちはFirebaseダイナミックリンクの置き換えのためだけにここにいるわけではありません。現在Firebaseダイナミックリンクを利用されている方も、そうでない方も、お客様のカスタマーエクスペリエンス(CX)戦略を次のレベルに引き上げ、より良いカスタマージャーニーを構築し、ROX (Return On Experience) (英語版)を最大化できるようサポートしたいと考えています。

基本に戻る:Firebaseダイナミックリンクとは何か、この廃止がディープリンク戦略にとって何を意味するのか?

まずは、Googleの発表がみなさんにとって何を意味するのか、そして、ディープリンクと比較した場合のFirebaseダイナミックリンクの仕組みの基本から説明します。 

現在Firebaseダイナミックリンクを使用している場合、いつまでに他のソリューションへ移行する必要がありますか? 

Googleは、他のディープリンクソリューションに移行するために、発表日から少なくとも12ヶ月の猶予期間を設けると述べており、詳細は2023年第3四半期に発表される予定です。このことから、すべてのFirebaseダイナミックリンクは2024年末までに移行する必要があると考えられます。

ディープリンクとは何か、なぜアプリの成長に重要なのか?

ディープリンクは、ユーザーがリンクをクリックした広告配信アプリを検出し、そこから最適な目的地へ誘導します。より短く、文脈化されたジャーニーを提供することで、ディープリンクは通常のリンクよりも2-5倍ほど高いコンバージョン率をもたらすことができます。

例えば、ディープリンクは、ユーザーがモバイル端末を使用していること、Androidを使用していることを検出し、アプリがインストールされているかどうかに応じて異なる目的地にルーティングすることができます。すでにアプリがインストールされている場合には、アプリ内の特定の画面へ直接送られ(一般的なアプリのウェルカムページはスキップされる)、アプリを所持していない場合は、まずアプリストアにリダイレクトされます(初回インストール後、アプリを起動するとアプリ内の特定画面が直接起動します)。 

アプリ成長に欠かせないディープリンク

ディープリンクは、いくつかの理由から、アプリ成長における基礎となります:

  • ディープリンクは効果的にユーザーを検出し、プラットフォーム間でルーティングすることで、ユーザーを目的の場所に正確に誘導します。つまり、ユーザー体験が向上し、迷ってしまったり、離脱する可能性が減るということです。 
  • 消費者は常にプラットフォームやデバイスを行き来しているが、どこにいても同じようにスムーズなジャーニーを期待しています。 
  • アプリのルーティングは、おそらくディープリンクがサポートする最も複雑なユースケースであり、アプリはユーザーアクティビティの中心です。モバイルは世界中のウェブトラフィックの大半を占め、モバイル端末で費やされている時間の大半はアプリの利用です(米国だけで90%)。また、モバイルアプリのエンゲージメントと収益がWeb上のそれらを大きく上回るケースが多々見られています。 

Firebaseダイナミックリンク(FDL)とは何ですか? 

Firebaseダイナミックリンクは、Googleのディープリンクソリューションです。ただし、特定の環境でしか動作せず、基本的には ユーザーをWebからアプリへ移行させるように設計されています。他の環境、大規模な施策での利用、高度な計測や挙動ケースは制限があります。

ターゲティングされたウェブやモバイル広告環境以外(例:メール、CTV、オフライン、QRコードなど)でアプリのマーケティングや成長を拡大しようとする場合、あらゆるプラットフォーム、あらゆる特殊ケースでもシームレスにルーティングでき、完全な計測技術を組み込んだユニバーサルリンクソリューションが必要です。そこでAppsFlyerの出番です。

AppsFlyer: Firebase Dynamic Linksに代わる、より包括的で将来性のあるソリューション

AppsFlyerは、プラットフォーム、チャネル、さまざまな使用事例を超えた複雑なディープリンクを簡素化します。統一プラットフォーム内でオウンド、アーンド、有料の各チャネルのリンクの作成、管理、計測を可能にすることで、複数のツールや社内の開発作業を不要にします。

AppsFlyerの利点

AppsFlyerのディープリンクは、基本的なWeb-to-Appのユースケースを強化するだけでなく、ユーザーが他の多くのチャネル間を移動することもサポートします。  Firebaseダイナミックリンクの範囲を超えて、私たちがサポートする一般的なユーザージャーニーの例をいくつかご紹介します: 

  • Web-to-App:スマートバナーやスマートスクリプトを簡単に導入、カスタマイズして、Webユーザーのアプリへのシームレスな移行をサポートします。 
  • Email-to-App:Eメールサービスプロバイダ(ESP)のフルサポートで自動リンク短縮の問題を回避し、スムーズで計測可能なジャーニーを実現します。
  • QR-to-App:CTV、オフライン、印刷物、ストアのあらゆる環境でQRコードをカスタム化し、バックエンドのリンクを差し替えることなくいつでも変更できます。 
  • Social-to-App:インフルエンサーキャンペーンの計測を簡素化しながら、ユーザーがソーシャルアプリからあなたのアプリを見つけられるように、ウォールドガーデンから脱却しましょう。  

AppsFlyerは、新しいユーザージャーニーを実現するだけでなく、リンク管理のバックエンドのロジスティクスも容易にします。 

リンク作成を簡単にするため、シンプルなUIナビゲーターに加え、一括管理、リンクテンプレート、ブランドリンク、カスタマイズ可能なリンクのコンテンツプレビュー、柔軟なオーディエンスターゲティングなどの高度なツールを提供しています。Web-to-Appのコンバージョンを最大化するために、弊社はセルフサービスのスマートバナー作成スタジオも提供しており、既製のテンプレートとフルカスタマイズ機能を提供しています。

AppsFlyerの利点2:プライバシーを重視した計測

ディープリンクはアプリへのより良い体験を促進するが、ジャーニーそのものは良いUXを提供するための方程式の半分でしかありません。 

また、総合的なアトリビューションとアナリティクスも必要で、すべてのジャーニーを最初から最後まで計測し、最適化することができます。これには、リンククリック前後のすべての有料およびオウンドマーケティングのタッチポイントのマルチタッチアトリビューションに加え、アプリ内のエンゲージメント、収益、インストール後のLTVも含まれます。 

ディープリンクとアトリビューションのオプションはAppsFlyerだけではありませんが、我々はマーケットリーダーです。そのため、プライバシーに配慮した方法でビジネス価値を最大化する能力に大きな違いをもたらす、いくつかの利点を提供しています:

  • 高度な計測技術:クリエイティブ分析、インクリメンタル分析、予測分析、プライバシークラウド(Data Clean Roomを含む)などの業界独自のソリューションや、Single Source of Truth(SKAdとSKAd以外のデータを重複排除した統合ダッシュボード)などの先進ソリューションにより、アプリの成長を加速させます。また、業界をリードするROAS(広告費用対効果)とLTV(ユーザー生涯価値)のアトリビューションも提供しているため、有料のキャンペーンとオウンドキャンペーンのすべてを簡単に連携させ、その真価を証明することができます。 
  • プライバシー:唯一の100%独立した公正なアトリビューション計測会社として、お客様のファーストパーティデータを他の広告主に販売したり共有したりすることは決してありません。 
  • セキュリティ:当社のクローズドソースSDKは、データ暗号化、anti-DDoS保護、WAF、24時間365日の継続的監視、業界で最も堅牢な情報セキュリティ認証によって支えられています。
  • 信頼性:ここでは規模が重要です。8万9000人のアクティブなモバイルアプリ企業のお客様をサポートするインフラで、99.9%のアップタイムを実現しています。
  • イノベーション:400人以上のエンジニアを抱え、昨年は91ものプロダクトアップデートをリリースしました。競合他社は、それぞれ12-30のリリースでした。お客様を第一に考えたアジャイルなアプローチは、新しいエコシステムの変化やニーズが出てきたときに違いを生み、常に競合他社をリードすることができます。 

ROXの最大化:成功事例

これまで多くの特徴や機能性について述べてきましたが、結局のところ、結果が最も重要です。ここでは、様々な業界でディープリンクでサポートしたお客様の成功例をご紹介します:

  • +116% アプリ収益 – Concrete Software(ゲーム)
  • +100% ユーザーあたりの平均収益 – Macy’s (ショッピング)
  • +30% ユーザーあたりの平均収益 – Apartmentlist (ライフスタイル)
  • +73% ROAS(広告費用対効果) – Chocofood(QSR)
  • +100% アクティブユーザー & -66% CAC – Sendwave(ファイナンス)
  • +50% リピートユーザー(前年比)& +30% ROAS – Treatwell(ライフスタイル)
  • 10X アプリ内CTR – FOX(エンターテインメント)
  • +60% アプリ内コンバージョン – Cooltra(トラベル)
  • +20% アプリ内コンバージョン率 – Gett (トラベル)
  • +38% アプリ内コンバージョン率 – OfferUp (ショッピング)

これらの結果がどのように結実したのか、詳しくはこの成功事例ページをご覧ください。

これからどうするのか:AppsFlyerをはじめましょう

AppsFlyerは、大きな予算がなくても簡単に始められます。実際、ディープリンクは不況時やメディア予算が減少している時ほど重要であり、ユーザーとのエンゲージメントと体験を倍増させるチャンスです。

ディープリンク機能に加え、無料の12,000コンバージョンが含まれる無料プランで、今すぐはじめることができます。私たちがどのように規模を拡大するサポートができるのか、さらに詳しくお知りになりたい方は、ぜひお話させていただき、お客様のニーズを理解し、AppsFlyerの優位性をより明確にお伝えさせていただきます。 

Googleの発表は大きな変化を意味しますが、慌てる必要はありません。Firebaseダイナミックリンクは終わりを迎えますが、AppsFlyerとのディープリンクジャーニーは始まったばかりです。

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ATT (App Tracking Transparency) https://www.appsflyer.com/ja/glossary/app-tracking-transparency/ Wed, 21 Sep 2022 05:40:45 +0000 https://www.appsflyer.com/glossary/app-tracking-transparency%ef%bc%88att%ef%bc%89/ App Tracking Transparency(ATT)とは ATTは、Appleのプライバシーフレームワークです。アプリデベロッパーが他の企業と共有できるユーザーデータ量を制限するため、iOS 14 のリリース後(iOS 14.5以降は必須)、すべてのAppleデバイスに導入されました。ATTの導入は、モバイル広告業界に大きな影響を与えました。  ATTの導入以前は、どのiPhoneでもデフォルトでデータトラッキングを許可する方式がとられていました(広告トラッキング制限設定でユーザー自ら拒否した場合を除く)。この場合、デベロッパーとマーケターはIDFAを通して、ユーザーレベルのデータとユーザーレベルのアトリビューションにアクセスできます。IDFAとは、iOSデバイスに一意に割り当てられる広告識別子です。  ATTの導入後にデータにアクセスするには、アプリに表示されるポップアップ画面でユーザーがデータトラッキングを許可しなければなりません。大抵のユーザーは拒否することになるため、これは広告主やパブリッシャー、アプリデベロッパーにとって大きな課題となりました。以前のように、パフォーマンスの高いユーザー レベルのデータにもとづいて特定のオーディエンスにターゲティングしたり、キャンペーンを最適化することが難しくなったからです。詳細は後述します。 ATTの表示のされ方 ATTの主な構成要素は、アプリに表示されるポップアップ(ATTポップアップとも)です。ユーザーに、「このアプリが他社のアプリやウェブサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可するかどうか」を尋ねます。 ユーザーはオプトイン(許可)かオプトアウト(拒否)を選択します。デフォルトでは拒否が設定されています。ポップアップの文言は変更できませんが、オプトイン率を改善するための戦略がいくつかあります。これについては以下で説明します。 アプリのATTポップアップは必須ではない アプリはユーザーの許可が得られた場合のみIDFAを取得するオプトイン方式のため、ポップアップの表示は必須ではありません。つまり、デベロッパーが表示しない選択をした場合、ユーザーレベルのあらゆるデータは取得されないことになります。とはいえ、ATTポップアップを利用すれば、アプリからユーザーレベルのデータを取得してパフォーマンスを向上させたり、ベンチマークや過去の傾向から将来を予測する機会が高まります。このため、ほとんどのアプリ(約70%)がポップアップを表示しています。 ATT導入前の状況 Appleがプライバシー保護を強化する前は、アプリデベロッパーとパブリッシャーは事実上無制限にデータにアクセスできました。一方、Appleは広告トラッキング制限(LAT)モデルを採用していたため、ユーザーはパーソナライズされた広告を拒否することもできました。 この選択は任意であったにもかかわらず、大多数(約70%)のユーザーはトラッキングを許容していました。こうしてパブリッシャーと広告主がユーザーデータを他のメディア企業、アプリ、広告主に販売および共有できたため、ユーザーの行動、デモグラフィック、興味にもとづいたハイパーターゲティング広告キャンペーンが可能となり、その結果、パフォーマンスを最適化できていました。しかし、プライバシーはまた別の話です。 ATTが広告主に与える影響 iOSがオプトアウト方式からオプトイン方式になったことでトラッキング率は低下しましたが、トラッキングを許可したユーザーは、全世界で46%にも上ります。ただし、この対象はプロンプトが表示されたユーザーに限られます。広告主にとっての本当の課題は、IDFAアトリビューション率の低さです。 新しいデータ取得の実情に適応することが難しい これまで、広告キャンペーンの最適化には、ユーザーレベルのデータとユーザーレベルのアトリビューションが不可欠でした。逆にいえば、データが不足すれば、ユーザーレベルのデータをずっと活用してきた広告主やパブリッシャーは厳しい局面を迫られることになります。これまでのように、ターゲットを細かく絞ったキャンペーンが活用できなくなるからです。   こうした状況において、次のことは念頭に置いておく必要があります。それは、業界はまだ過渡期であるということ、そして、私たち全員が新たな現実に適応し、集約レベルのデータからインサイトを得て(これは当初からの目標です)革新を進めるにつれ、計測の大部分が維持できる見込みだということです(詳しくは こちら をご覧ください)。 大規模なコホートが初めからトラッキングできない 最初の課題は、ユーザーの大規模なコホートがトラッキングできないことです。パーソナライズされた広告を過去に拒否したLATユーザーは、今日でも広告主に対して自動で「拒否」のラベル付けがされています。こうしたユーザーは、全世界のiOSデバイスユーザーの30%以上を占めています。 さらに、Appleの全ユーザーの14%は未成年または年齢不明のため、あるいは教育目的での使用のため、制限付きデバイスを使用しています。企業所有のデバイスの中にも、トラッキングが制限されているデバイスがあるかもしれません。  UXに関する懸念事項 アプリデベロッパーの中には、うっとうしい文言(「このアプリが他社のアプリやウェブサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可するか」など)を意図的に表示することがユーザーの離脱を招き、ユーザー体験を阻害すると懸念する人もいます。  ダブルオプトインによる摩擦 最後の重要な課題はダブルオプトインです。これは広告主が別のアプリに広告を掲載する場合、ユーザーは2つの企業がユーザーデータを共有してその成果を分析できるよう、トラッキングを2度許可しなければならないということです。1度目は広告主に、2度目はパブリッシャーに対して許可します。ATTのオプトイン率が比較的高い中で、このダブルオプトインはIDFAのアトリビューション率を低下させている極めて大きな要因です。 オプトイン率を上げる方法 上記ではATTの主な課題について説明しましたが、ここからはオプトイン率を高める方法を詳しく見ていきます。 ATTのオプトイン率を高める最大の要素は、信頼です。アプリが一般によく知られている、あるいはブランドそのものが信頼を確立しているなど、ユーザーは慣れ親しんだアプリやブランドほど、信頼してデータを共有する傾向があります。新しいアプリの場合は、安全で信頼できるユーザー体験を保証するようにしましょう。  プレポップアップを試す プレポップアップ、つまり、ATTポップアップの前に表示されるポップアップを利用して、さまざまなメッセージを試します。パーソナライズされた広告がユーザーにもたらすメリットを強調できるよう、メッセージの文言を調整します。簡潔で分かりやすく、かつ誠実なメッセージを心がけましょう。 ポップアップ戦略:ポップアップを表示するタイミングとその理由 ポップアップをいつ表示するかに関するベストプラクティスは1つではありません。すべてはユーザーの行動と、アプリが提供できる価値次第です。ポップアップを表示する最適なタイミングを判断するには、まず、どのファネル段階が最も目的に合っているかを特定します。 ファネルの初期:アプリの初回起動、アプリの初回セッション、初期レベルの完了、アプリへの初回の復帰 ファネルの初期段階でATTプロンプトを表示する最大のメリットは、最大のオーディエンスサイズにリーチできることです。この戦略は、すでに高いオプトイン率が確保され、ATTが大きな解約や離脱を引き起こさないというデータがある場合に効果的です。デメリットは、新規ユーザーに煩わしいと思われる可能性があることです。 ファネルの中期:アカウントの作成、アプリの価値を初めて認識する瞬間、有意義なエンゲージメント ファネルの中期段階で表示されるATTポップアップは、アプリ内でのあるアクションがトリガーとなります。たとえば、ユーザーがアプリの価値を初めて認識する、重要な気付きの瞬間があるとします。その瞬間にATTポップアップを表示すれば、この肯定的な体験がオプトインの後押しとなるかもしれません。 ファネルの後期:アプリ内購入以降 リーチできるターゲットオーディエンスは最小になりますが、ファネルの後期段階にオーディエンスを絞れば、信頼性の高いユーザーグループにリーチしやすくなります。こうしたユーザーはアプリの価値を認識しているからこそ、アプリを購入しているためです。 ポップアップを表示する最適なタイミングは、目的、オーディエンス層、そしてユーザーがブランドやアプリにどれだけ慣れ親しんでいるかによって異なります。つまり、画一的なベストプラクティスは存在せず、オーディエンスサイズ、時宜を得たキャンペーンの最適化、ブランドやアプリごとに異なるオプトイン率との兼ね合いということになるのです。 Androidの場合 Appleの重大発表に続いて、2021年6月には、GoogleがAndroid 12以降のすべてのAndroidデバイスに対して、強化されたプライバシー保護機能を導入しました。  Appleがかつて施行していたLATモデルと同様、Googleのアップデートでも、ユーザーはパーソナライズされた広告を拒否できます。  Appleのプライバシーポリシーほど厳格ではないと思われるものの、Googleは2023年にCookieを廃止する計画を立てていることから、最終的にはGAID(Google Advertising ID。AppleのIDFAに相当)を通したユーザーレベルのデータ共有を制限するという見方が広がっています。  知っておきたい、実践に役立つユーザーへのヒント 上記ではATTの意味と重要性について述べてきましたが、ここからは、これがユーザーにとって何を意味するかをご説明します。iPhone、iPad、およびtvOSユーザーの場合、広告トラッキングを拒否しようとして、特に何かする必要はありません。  […]

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App Tracking Transparencyとは

App Tracking Transparecy, 略称 ‘ATT’ は、Appleのオプトイン式プライバシーフレームワークであり、iOS版アプリがユーザーの個人データを取得する際に、事前に本人から許可を得ることを義務づけるものです。ポップアップが表示され、ユーザーはトラッキングの許可または拒否のいずれかを選ぶことができます。

App Tracking Transparency(ATT)とは

ATTは、Appleのプライバシーフレームワークです。アプリデベロッパーが他の企業と共有できるユーザーデータ量を制限するため、iOS 14 のリリース後(iOS 14.5以降は必須)、すべてのAppleデバイスに導入されました。ATTの導入は、モバイル広告業界に大きな影響を与えました。 

ATTの導入以前は、どのiPhoneでもデフォルトでデータトラッキングを許可する方式がとられていました(広告トラッキング制限設定でユーザー自ら拒否した場合を除く)。この場合、デベロッパーとマーケターはIDFAを通して、ユーザーレベルのデータとユーザーレベルのアトリビューションにアクセスできます。IDFAとは、iOSデバイスに一意に割り当てられる広告識別子です。 

ATTの導入後にデータにアクセスするには、アプリに表示されるポップアップ画面でユーザーがデータトラッキングを許可しなければなりません。大抵のユーザーは拒否することになるため、これは広告主やパブリッシャー、アプリデベロッパーにとって大きな課題となりました。以前のように、パフォーマンスの高いユーザー レベルのデータにもとづいて特定のオーディエンスにターゲティングしたり、キャンペーンを最適化することが難しくなったからです。詳細は後述します。

ATTの表示のされ方

ATTの表示のされ方

ATTの主な構成要素は、アプリに表示されるポップアップ(ATTポップアップとも)です。ユーザーに、「このアプリが他社のアプリやウェブサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可するかどうか」を尋ねます。 ユーザーはオプトイン(許可)かオプトアウト(拒否)を選択します。デフォルトでは拒否が設定されています。ポップアップの文言は変更できませんが、オプトイン率を改善するための戦略がいくつかあります。これについては以下で説明します。

アプリのATTポップアップは必須ではない

アプリはユーザーの許可が得られた場合のみIDFAを取得するオプトイン方式のため、ポップアップの表示は必須ではありません。つまり、デベロッパーが表示しない選択をした場合、ユーザーレベルのあらゆるデータは取得されないことになります。とはいえ、ATTポップアップを利用すれば、アプリからユーザーレベルのデータを取得してパフォーマンスを向上させたり、ベンチマークや過去の傾向から将来を予測する機会が高まります。このため、ほとんどのアプリ(約70%)がポップアップを表示しています。

ATT導入前の状況

Appleがプライバシー保護を強化する前は、アプリデベロッパーとパブリッシャーは事実上無制限にデータにアクセスできました。一方、Appleは広告トラッキング制限(LAT)モデルを採用していたため、ユーザーはパーソナライズされた広告を拒否することもできました。

この選択は任意であったにもかかわらず、大多数(約70%)のユーザーはトラッキングを許容していました。こうしてパブリッシャーと広告主がユーザーデータを他のメディア企業、アプリ、広告主に販売および共有できたため、ユーザーの行動、デモグラフィック、興味にもとづいたハイパーターゲティング広告キャンペーンが可能となり、その結果、パフォーマンスを最適化できていました。しかし、プライバシーはまた別の話です。

ATTが広告主に与える影響

iOSがオプトアウト方式からオプトイン方式になったことでトラッキング率は低下しましたが、トラッキングを許可したユーザーは、全世界で46%にも上ります。ただし、この対象はプロンプトが表示されたユーザーに限られます。広告主にとっての本当の課題は、IDFAアトリビューション率の低さです。

新しいデータ取得の実情に適応することが難しい

これまで、広告キャンペーンの最適化には、ユーザーレベルのデータとユーザーレベルのアトリビューションが不可欠でした。逆にいえば、データが不足すれば、ユーザーレベルのデータをずっと活用してきた広告主やパブリッシャーは厳しい局面を迫られることになります。これまでのように、ターゲットを細かく絞ったキャンペーンが活用できなくなるからです。  

こうした状況において、次のことは念頭に置いておく必要があります。それは、業界はまだ過渡期であるということ、そして、私たち全員が新たな現実に適応し、集約レベルのデータからインサイトを得て(これは当初からの目標です)革新を進めるにつれ、計測の大部分が維持できる見込みだということです(詳しくは こちら をご覧ください)。

大規模なコホートが初めからトラッキングできない

最初の課題は、ユーザーの大規模なコホートがトラッキングできないことです。パーソナライズされた広告を過去に拒否したLATユーザーは、今日でも広告主に対して自動で「拒否」のラベル付けがされています。こうしたユーザーは、全世界のiOSデバイスユーザーの30%以上を占めています。

さらに、Appleの全ユーザーの14%は未成年または年齢不明のため、あるいは教育目的での使用のため、制限付きデバイスを使用しています。企業所有のデバイスの中にも、トラッキングが制限されているデバイスがあるかもしれません。 

UXに関する懸念事項

アプリデベロッパーの中には、うっとうしい文言(「このアプリが他社のアプリやウェブサイトを横断してあなたのアクティビティを追跡することを許可するか」など)を意図的に表示することがユーザーの離脱を招き、ユーザー体験を阻害すると懸念する人もいます。 

ダブルオプトインによる摩擦

最後の重要な課題はダブルオプトインです。これは広告主が別のアプリに広告を掲載する場合、ユーザーは2つの企業がユーザーデータを共有してその成果を分析できるよう、トラッキングを2度許可しなければならないということです。1度目は広告主に、2度目はパブリッシャーに対して許可します。ATTのオプトイン率が比較的高い中で、このダブルオプトインはIDFAのアトリビューション率を低下させている極めて大きな要因です。

オプトイン率を上げる方法

ATT オプトイン率を上げる方法

上記ではATTの主な課題について説明しましたが、ここからはオプトイン率を高める方法を詳しく見ていきます。

ATTのオプトイン率を高める最大の要素は、信頼です。アプリが一般によく知られている、あるいはブランドそのものが信頼を確立しているなど、ユーザーは慣れ親しんだアプリやブランドほど、信頼してデータを共有する傾向があります。新しいアプリの場合は、安全で信頼できるユーザー体験を保証するようにしましょう。 

プレポップアップを試す

プレポップアップ、つまり、ATTポップアップの前に表示されるポップアップを利用して、さまざまなメッセージを試します。パーソナライズされた広告がユーザーにもたらすメリットを強調できるよう、メッセージの文言を調整します。簡潔で分かりやすく、かつ誠実なメッセージを心がけましょう。

ポップアップ戦略:ポップアップを表示するタイミングとその理由

ポップアップをいつ表示するかに関するベストプラクティスは1つではありません。すべてはユーザーの行動と、アプリが提供できる価値次第です。ポップアップを表示する最適なタイミングを判断するには、まず、どのファネル段階が最も目的に合っているかを特定します。

ファネル

ファネルの初期:アプリの初回起動、アプリの初回セッション、初期レベルの完了、アプリへの初回の復帰

ファネルの初期段階でATTプロンプトを表示する最大のメリットは、最大のオーディエンスサイズにリーチできることです。この戦略は、すでに高いオプトイン率が確保され、ATTが大きな解約や離脱を引き起こさないというデータがある場合に効果的です。デメリットは、新規ユーザーに煩わしいと思われる可能性があることです。

ファネルの中期:アカウントの作成、アプリの価値を初めて認識する瞬間、有意義なエンゲージメント

ファネルの中期段階で表示されるATTポップアップは、アプリ内でのあるアクションがトリガーとなります。たとえば、ユーザーがアプリの価値を初めて認識する、重要な気付きの瞬間があるとします。その瞬間にATTポップアップを表示すれば、この肯定的な体験がオプトインの後押しとなるかもしれません。

ファネルの後期:アプリ内購入以降

リーチできるターゲットオーディエンスは最小になりますが、ファネルの後期段階にオーディエンスを絞れば、信頼性の高いユーザーグループにリーチしやすくなります。こうしたユーザーはアプリの価値を認識しているからこそ、アプリを購入しているためです。

ポップアップを表示する最適なタイミングは、目的、オーディエンス層、そしてユーザーがブランドやアプリにどれだけ慣れ親しんでいるかによって異なります。つまり、画一的なベストプラクティスは存在せず、オーディエンスサイズ、時宜を得たキャンペーンの最適化、ブランドやアプリごとに異なるオプトイン率との兼ね合いということになるのです。

Androidの場合

Appleの重大発表に続いて、2021年6月には、GoogleがAndroid 12以降のすべてのAndroidデバイスに対して、強化されたプライバシー保護機能を導入しました。 

Appleがかつて施行していたLATモデルと同様、Googleのアップデートでも、ユーザーはパーソナライズされた広告を拒否できます。 

Appleのプライバシーポリシーほど厳格ではないと思われるものの、Googleは2023年にCookieを廃止する計画を立てていることから、最終的にはGAID(Google Advertising ID。AppleのIDFAに相当)を通したユーザーレベルのデータ共有を制限するという見方が広がっています。 

知っておきたい、実践に役立つユーザーへのヒント

上記ではATTの意味と重要性について述べてきましたが、ここからは、これがユーザーにとって何を意味するかをご説明します。iPhone、iPad、およびtvOSユーザーの場合、広告トラッキングを拒否しようとして、特に何かする必要はありません。 

Appleは「Day in the Life of Your Data」と呼ばれるレポートを公開し、自社のデバイスを日常的に利用するユーザーに向けたATTのメリットを概説しています。 

お使いのデバイスでATTが有効になっていることを確認する方法

iPhoneで [設定] を開き、[プライバシー] を選択します。[トラッキング] というオレンジ色のアイコンを選択すると、「Appからのトラッキング要求を許可」というトグルが表示されます。 

このトグルですべてのアプリからのトラッキング許可をオンまたはオフにできます。また、許可するアプリを個別に選択することもできます。

アプリのトラッキング設定を個別に変更する方法

アプリごとにトラッキング設定を変更したい場合、iOSまたは iPadOSデバイスで簡単にATTポップアップを非表示にできます。上記と同様に、[設定]、[プライバシー]、[トラッキング] の順に遷移します。リスト上の任意のアプリについて、トラッキング許可をオンまたはオフに切り替えます。

重要なポイント

  • App Tracking Transparency(ATT)の導入により、iOS 14.5以上のすべてのアプリは、ユーザーデータの共有前には許可を尋ねるポップアップを表示しなければならなくなりました。
  • Appleがプライバシー保護を強化する前は、アプリデベロッパーとパブリッシャーは、ほぼ無制限にユーザーレベルのデータにアクセスできました。
  • ATTのオプトイン率はかなり高いとはいえ、ダブルオプトインの要件とユーザー体験への影響という問題により、アトリビューションとキャンペーンの計測は広告主にとっての課題として残っています。
  • オプトイン率を上げるため、アプリデベロッパーは、どのファネル段階でポップアップを表示するのが最も目的に合っているかを特定する必要があります。
  • Googleもまた、Appleに一歩遅れる形でAndroidデバイスにプライバシー対策を導入し、ユーザーがデータトラッキングをオプトアウトできるようにしています。これはAndroid 12以降で実装されます。

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AppsFlyerの収益に関する推奨事項を利用して、SKANキャンペーンを最適化し、ROIを促進する https://www.appsflyer.com/ja/customers/papaya-gaming/ Wed, 14 Sep 2022 03:50:57 +0000 https://www.appsflyer.com/customers/appsflyer%e3%81%ae%e5%8f%8e%e7%9b%8a%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%81%99%e3%82%8b%e6%8e%a8%e5%a5%a8%e4%ba%8b%e9%a0%85%e3%82%92%e6%b4%bb%e7%94%a8%e3%81%97%e3%80%81skan%e3%82%ad%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%83%9a/ Papaya gaming OG

背景  Papaya Gamingは、急成長中のモバイル ゲーム会社です。主な専門分野は、ソリティアやバブルスなどのスキルベースでリアルマネーの人気カジュアルゲームの製作です。同社の秘密の仕組みは、同じレベルのスキルを持つプレーヤーが互いに競争できるようにする「マッチメイキング」技術です。Papaya Gamingのゲームは世界中で 1,700 万回以上ダウンロードされており、App Storeでの平均評価は4.7/5です。 挑戦 Appleのプライバシーに関する変更が発表される前は、 Papaya Gamingの成長の主な焦点はiOSユーザーベースでした。同社がモバイル広告に選んだチャネルは、セルフレポーティングネットワーク (SRN) でした。「私たちは主にモバイル広告の SRN に焦点 を当てており、当時の私たちにとって良い結果を出していた戦略でした。」とマーケティング責任者であ る Uri Pearl 氏は言います。 iOS 14 により、Papaya Gamingはモバイルマーケティング戦略の再考を迫られました。「最初、このニュースは終末論的に感じました。この新たな状況の中でキャンペーンを効果的に最適化し、計測するにはどうすればよいかを考えなければ なりませんでした。」と Uri 氏は言います。 「私たちは最初から iOSの変更を把握しており、インストールとインストール後のアクティビティに関する SKAdNetwork の正確なレポートが成功に不可欠であると確信しておりました。」 また、Papaya GamingはSKAN ベースのキャンペーンの維持と最適化を継続しながら、マーケティングチャネルを多様化し、予算の一部を SRN 以外の広告ネットワークに割り当てを開始いたしました。 「SKAdNetworkはとても勉強になりました。」と、UAチーム リードである Dan Hayoun氏も同意しています。「当初、キャンペーンを最適化するのに苦労していましたし、CPIの数値は天井知らずでした。」 と言っています。また、コンバージョン値が無効になる割合が非常に高く、値を最適化する作業は非常に困難なものだったそうです。 ソリューション  最初、アプリのコンバージョン値スキーマを手動で更新し、結果を最適化するためにテストと調整を行いました。それから間もなく、AppsFlyer の Conversion Studio(英語)を使い始めました。Conversion Studioのおかげで、コンバージョン値のスキーマを数回クリックするだけで変更することができました。技術的なことは一切しなく ても済み、さまざまなスキーマのテストがとてもに簡単になりました。」と Dan 氏は言います。 しかし、目標を達成にはまだ程遠いものでした。「iOS 14以前に比べてROIは大幅に低くなり、平均CPIは10倍になりました。」とUri 氏は言います。 さらに「Conversion Studioでカスタムモードの使用を開始しました。するとすぐに […]

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Papaya gaming OG

背景 

Papaya Gamingは、急成長中のモバイル ゲーム会社です。主な専門分野は、ソリティアやバブルスなどのスキルベースでリアルマネーの人気カジュアルゲームの製作です。同社の秘密の仕組みは、同じレベルのスキルを持つプレーヤーが互いに競争できるようにする「マッチメイキング」技術です。Papaya Gamingのゲームは世界中で 1,700 万回以上ダウンロードされており、App Storeでの平均評価は4.7/5です。

挑戦

Appleのプライバシーに関する変更が発表される前は、 Papaya Gamingの成長の主な焦点はiOSユーザーベースでした。同社がモバイル広告に選んだチャネルは、セルフレポーティングネットワーク (SRN) でした。「私たちは主にモバイル広告の SRN に焦点 を当てており、当時の私たちにとって良い結果を出していた戦略でした。」とマーケティング責任者であ る Uri Pearl 氏は言います。

iOS 14 により、Papaya Gamingはモバイルマーケティング戦略の再考を迫られました。「最初、このニュースは終末論的に感じました。この新たな状況の中でキャンペーンを効果的に最適化し、計測するにはどうすればよいかを考えなければ なりませんでした。」と Uri 氏は言います。 「私たちは最初から iOSの変更を把握しており、インストールとインストール後のアクティビティに関する SKAdNetwork の正確なレポートが成功に不可欠であると確信しておりました。」

また、Papaya GamingはSKAN ベースのキャンペーンの維持と最適化を継続しながら、マーケティングチャネルを多様化し、予算の一部を SRN 以外の広告ネットワークに割り当てを開始いたしました。

「SKAdNetworkはとても勉強になりました。」と、UAチーム リードである Dan Hayoun氏も同意しています。「当初、キャンペーンを最適化するのに苦労していましたし、CPIの数値は天井知らずでした。」 と言っています。また、コンバージョン値が無効になる割合が非常に高く、値を最適化する作業は非常に困難なものだったそうです。

ソリューション 

最初、アプリのコンバージョン値スキーマを手動で更新し、結果を最適化するためにテストと調整を行いました。それから間もなく、AppsFlyer の Conversion Studio(英語)を使い始めました。Conversion Studioのおかげで、コンバージョン値のスキーマを数回クリックするだけで変更することができました。技術的なことは一切しなく ても済み、さまざまなスキーマのテストがとてもに簡単になりました。」と Dan 氏は言います。

しかし、目標を達成にはまだ程遠いものでした。「iOS 14以前に比べてROIは大幅に低くなり、平均CPIは10倍になりました。」とUri 氏は言います。 さらに「Conversion Studioでカスタムモードの使用を開始しました。するとすぐに AppsFlyerから連絡があり、アプリのデータに基づいてコンバージョン値の収益の推奨事項を提供する新機能をテストしたいかどうか尋ねられました。」とのことです。

新しい機能は、Revenue Recommendationsと言います。 Revenue Recommendations により、コンバージョン値スキーマが収益計測用に最適化されます。レコメンデーショ ンを提供するために、AppsFlyerはアプリのLTV データをスキャンするアルゴリズムを操作して、ユーザーの消費習慣と収益が通常どのように分配されるかについて詳しく学びます。

これを簡単な活用事例で説明するために、アプリの収益が100ドルの範囲 (0 ~ 100、 100 ~ 200 など) で計測されるとします。ただし、AppsFlyerのアルゴリズムは、ほとんどのユーザーが0ドルから10ドルを使用していることを検出し、100ドルから120 ドルを使用するユーザーもいます。 記録された収益は範囲の平均であるため、10 ドルを費やしたユーザーは 50 ドルを費 やしたと記録され、100 ドルを費やしたユーザーは 150 ドルを費やしたと報告されま す。言うまでもなく、それは現実を反映していません。この場合、AppsFlyer は、ユー ザーの消費習慣をより代表する新しいスキーマを推奨します。

Papaya Gamingは、新しい機能を試すために1つのアプリを選択しました。「AppsFlyerは私たちのデータを分析し、一連の収益に関する推奨事項を送ってくれました。私たちが得た推奨事項は、何千ものインストールとアプリ内収益データに基づいており、収益分布と外れ値を特徴とするグラフによって裏付けられています。また、誤差の範囲と、各推奨事項がデータに与える影響を確認できました。」と Uri 氏は言います。

結果

“効果はすぐに現れました。Revenue Recommendationsの使用を開始するとすぐに、ROIは114%増加し、CPIは83%減少させることができました”

マーケティング責任者 Uri Pearl

コンバージョン値のスキーマを変更したことで、Papaya Gamingはより少ない費用でより多 くの計測を行えるようになりました。「収益範囲を縮小し、外れ値を取り除くこと で、より少ないビット数でより多くの計測を行うことができます。以前は、特定の収益範囲を計測するために63 の値すべてが必要でしたが、現在は30の値を使用して ユーザーの LTV全体を計測しています。」とDan 氏は言います。 63 の代わりに 30 の値を使用するということは、Papaya Gamingも1 ビットを Single Source of Truth (SSOT)を充てることができることを意味します。 AppsFlyerのソリューションにより、複数のアトリビュ ションデータストリームを重複排除し、パフォーマンスの全体像と正確さを実現 、または、アプリ内イベントの計測に充てることができるのです。

将来を見据えて

Papaya Gamingが Revenue Recommendationsの使用を開始したとき、テストしたアプリは 1 つだけでしたが、現在は収益の推奨事項の使用をすべての iOS アプリに拡大しました。「AppsFlyer の継続的な新機能のリリースにより、独自のデータをさら に活用できるようになりました。」と Uri 氏は言います。新しいアプリを開発中で、iOSとAndroidの両方に幅広く注力し、急速に成長しているこの会社にとって、来年はエキサイティングなことが待っていると言えるでしょう。

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SKANを知る:Apple社のSKAdNetworkより得たデータから見えてくるもの https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/inside-skan/ Wed, 01 Jun 2022 01:08:51 +0000 https:////www.appsflyer.com//?post_type=resource&p=137088 Inside SKAN - OG

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Inside SKAN - OG
はじめに

Appleによるプライバシー中心の集約式アトリビューションフレームワーク、SKAdNetwork(SKAN)(英語)は業界に激震をもたらしました。iOS 14.5以降、iOSユーザーの大半がユーザーレベルのデータへのアクセスを拒否するようになったため、キャンペーンの成功度はSKANデータで計測することになります。

SKANはデータプライバシーとマーケティング計測のバランスを取るまったく新しいメカニズムを導入し、iOSでのモバイルアプリマーケティングの様相を一変させました。新たな世界標準であるSKANの中核を成すのが、高機能タイマー、容易に解読できないプライバシーしきい値、キャンペーンの成功を評価するユニークなコンバージョン値システムといった機能です。

iOS 14でAppleがApp Trancking Transparency(ATT)(英語)フレームワークを導入後、プライバシー中心型の方針が注目され、ユーザーデータを取り巻く悪い慣習が排除されています。これは間違いなく意義のある進歩です。

一方で、特にSKANではキャンペーンのパフォーマンスを最適化するうえで必要なデータが制約されるため、新たなフレームワークは様々な課題ももたらしています。

AppsFlyerのガイド「SKANを知る」では、SKAdNetworkに移行するこの時期に得られるインサイトや知識に着目します。このガイドは、SKAdNetworkという広大な未踏の領域に分け入り、ビジネスのサステナブルな成長と収益の向上を目指す皆様のために作成されました。

SKAN guide - part 1
チャプター1

パブリッシャーと広告主のアプリとの関係が可視化

広告出稿量が多いアプリカテゴリの広告主はどのパブリッシャーと契約を結んでいるか。この問いにはモバイル計測パートナー(MMP)(英語)もアドネットワークも答えられませんでした。

でも、これからは違います。

AppleがiOS 14以降に導入した集約式アトリビューションのソリューション、SKAdNetworkの一環として、広告主とパブリッシャーを結ぶ新しいデータが初めて利用可能になりました。

AppleのパブリッシャーアプリID(Android端末においても提供されていません)はこれまでMMPと広告主には表示されませんでした。しかし、SKAdNetworkのポストバックにはsource-app-idが含まれています。この新しいデータを活用すると、パブリッシャーと広告主との双方向の連携がわかります。

このデータはアプリマーケターにとって非常に価値があります。ターゲティングを可能にし(特にプライバシーが重視される現在は利用可能なデータが制限され、文脈に沿ったシグナルの重要性が急激に高まっています)、広告収益を高め(パブリッシャーはユーザーが親近感を抱きやすいカテゴリやジャンル(英語)を優先的に扱うことができます)、クロスプロモーションを最適化するポイントを把握できます。導入するメリットは他にも多々あります。

このガイドでは、SKAdNetworkの多くのインサイトを明らかにします。広告主の皆様がこの広大な未踏の領域で正しい方向性を維持するための一助になれば幸いです。

サンキーダイアグラムで明らかになるデータ

サンキーダイアグラムは特定の流量を視覚化したもので、流れや数値の大小を矢印の幅で示しています。

サンキーダイアグラムについては、SKAdNetworkから広告主-パブリッシャーに送られるデータを図式化した下表で説明するのがわかりやすいでしょう。

左側はパブリッシャーのアプリカテゴリ、右側が広告主のアプリカテゴリです。どのカテゴリがどの程度連動しているかがわかります。 

サンキーダイアグラムには3種類のインサイトがあります。

1) 左から右へ、またはパブリッシャーのアプリカテゴリから広告主のアプリカテゴリを見ると、ソーシャルアプリに出稿した広告がゲームアプリインストール数の51%に寄与しています。

2) 右から左へ見ると、ゲームアプリのダウンロードのうち35%がソーシャルアプリに出稿した広告から誘導されたものです。

3) 左側と右側には各形式の配分のみが表示されています。たとえば、広告経由(有料)アプリインストール数の48%にソーシャルアプリ(パブリッシャー側)の広告が寄与しています。

主な調査結果

この調査結果は、2021年5月10日から6月15日までの間に集計した多量のSKAdNetworkポストバックデータから割り出したものです。

1) 総合評価:ソーシャルアプリとゲームアプリのパブリッシャーが首位に君臨

パブリッシャー側:

  • ソーシャルアプリとゲームアプリの広告は有料アプリインストールの92%に躍進(ソーシャルアプリ:48%、ゲームアプリ:44%)。

a) ソーシャルネットワーク広告プラットフォームは広告主の間で人気が高い(Facebook、Snapchat、Twitter、TikTokはすべてSKAdNetworkに統合済み)、b) アプリ業界ではゲームのシェアが高く、パブリッシャーとして需要と収益の両方を高める手段として積極的に広告を出稿するという2点を考慮すると、決して意外な結果ではありません。

  • ソーシャルアプリのパブリッシャーがインストールに寄与した半数以上がゲームアプリです。続いてショッピングアプリのインストールに10%、教育アプリとヘルス&フィットネスアプリにそれぞれ7%寄与しています。
  • ゲームアプリのパブリッシャーは、実に97%のゲームアプリのインストールに寄与しています。ゲーマーはたくさんのゲームをプレイし、次にプレイするゲームを常に探しているわけですから、これは当然の結果と言えます。

広告主側:

  • ゲームアプリは有料インストールの70%を占め、5%にとどまった2位のショッピングアプリに大きく差をつけています。

ゲームアプリのマーケターは有料ユーザーを獲得し需要を促そうとしています。ゲームアプリ業界は他の業界よりもはるかに競争が激しいため、マネタイズと認知度への投資が求められています。

マーケターは総じてデジタル通で、データの活用に自信があり、自分が意志決定を下した広告への投資が利益を生むと自負しています。

2) ゲームアプリ以外のパブリッシャー:ソーシャルアプリが86%のシェアを獲得

  • パブリッシャーからゲームアプリの膨大なソースを除外すると、非ゲームアプリのパブリッシャーではソーシャルアプリが86%のシェアを保持していることがわかります。
  • ショッピングアプリは第2位につけていますが、パブリッシャーのプラットフォームを全く利用していません。ユーザーがショッピングアプリを利用する理由は商品の購入以外に考えられず、ブランドの目標とも合致しているため、インストールまでのフローを広告で中断するのはかえって逆効果だからです。
  • エンターテインメントアプリはパブリッシャーでは第2位のシェアを持ち、ストリーミングアプリと同様、サブスクリプションによる収益を補完し、補足する収益ストリームとして広告を利用するケースが多く、アプリストアではゲームアプリに類似する多くのアプリがエンターテインメントのカテゴリに入ります。

3) ゲームアプリのサブカテゴリ*:収益モデルがパブリッシング先の配分を決定

  • 有料ゲームアプリのインストールにハイパーカジュアルゲーム(HC)(英語)のアプリ広告が48%寄与しました。収入源をアプリ内広告(IAA)(英語)に全面的に依存し、人気も高いことから、ハイパーカジュアルゲームはゲームアプリのパブリッシングで支配的な立場にあります。
  • それ以外のゲームカテゴリのパブリッシング先にも収益ストリームが寄与しています。ハードコアゲームやソーシャルカジノは主にアプリ内購入(IAP)(英語)から収益を得ており、カジュアルゲームはアプリ内広告(IAA)とアプリ内購入(IAP)からの収入が半々といった状況です。こうしたサブカテゴリはニッチ度が高く、ゲーム上級者への訴求力が高いため、ユーザー層の規模が小さいという問題もあります。

ジャンルはアプリストアのカテゴリをもとに以下のとおり分類

  • ハイパーカジュアル:収益の90%以上が広告収益のアプリ
  • カジュアル:カジュアル、パズル、カード、ボード、ワード、教育、トリビア、ファミリー、スポーツ
  • ミッドコア:アドベンチャー、シミュレーション、アクション、アーケード、レース
  • ハードコア:ストラテジー、ロールプレイング
  • ソーシャルカジノ:カジノ(リアルマネーなし)

4) ゲームのジャンル:カジュアルゲームとパズルゲームがパブリッシング先として45%のシェアを維持

Sankey diagram gamin sub sub genre casual and puzzle
  • ゲームのカテゴリ別で見ると、カジュアルゲームのアプリが有料ゲームアプリのインストール全体の30%に寄与し、パズルゲームが15%で2位につけています。アプリストア基準のカテゴリでは、ハイパーカジュアルゲームアプリはカジュアルゲームに属します。

前述のとおり、こうしたアプリはアプリ内広告(IAA)に依存し、パブリッシング先として支配的な立場にあります。パズルゲームもカジュアルゲームの一形態であり、比較的プレイしやすく、アプリ内広告(IAA)とアプリ内購入(IAP)を組み合わせた戦略で収益を上げます。

  • レーシングゲームはパブリッシング先としてふるわない一方、有料インストールの15%を占めています。

まとめ

  • SKAdNetworkの登場により、パブリッシャーと広告主のアプリとを結ぶ新たなデータが初めて利用できるようになりました。
  • ソーシャルネットワーク広告プラットフォームとゲームアプリの人気の高さや規模の大きさから、ゲームアプリ内の広告は数多くの有料インストールに寄与しています。
  • 熾烈な競争下にあるゲームアプリの分野ではマーケターが有料ユーザーの獲得に特に力を入れたため、有料アプリのインストールが大幅に増加しました。
  • 非ゲームアプリ分野のパブリッシングでは、ソーシャルアプリが1位、エンターテインメントアプリが2位につけています。
  • 広告はショッピングの動線を中断させる傾向があるため、ショッピングアプリは収益では第2位にありながら、パブリッシャーのプラットフォームを全く利用していません。
  • ゲームアプリのパブリッシングでハイパーカジュアルゲームアプリの広告が支配的な立場にあるのは、主に人気の高さと、収益をアプリ内広告(IAA)による収入に全面的に依存しているためです。
Inside SKAN - part 2
チャプター2

5月20日、null CVの比率に関する興味深い変化

5月21日、AppleのSKAdNetworkポストバックでnullを返したコンバージョン値(CV)の比率が劇的に変わりました。 

一部のメディアソースでnull CVが80%から20%まで大幅な減少を示した一方、null CVが0%から30%まで急上昇する逆向きのトレンドを示したメディアソースもありました。

計測期間中に10の主要メディアソースから取得したポストバック4,700万件にもとづくデータから、Appleが5月20日にプライバシーしきい値を判定するロジックを変更した可能性があることがわかりました。その結果、翌日のnull CVにすぐさま影響が出ました。

この件についてAppleがコメントしていない中、当社が単独で確度の高い原因を特定できたことには触れておくべきでしょう。

本章では、この大きな変動に対する当社の見解のほか、潜在的な原因、予想される影響、広告主に推奨する対策について述べます。

発端:Appleによるプライバシーしきい値の変更

上述のとおり、Appleが5月20日にプライバシーしきい値を更新したと当社は見ています。

ただ、このプライバシーしきい値とやらは一体どのような代物なのでしょう?いい質問です。Appleはこのドキュメント(英語)で「Appleのプライバシーしきい値を満たすと当社が判断した値であれば、ポストバックにはコンバージョン値とソースアプリのIDを含む場合があります」とのみ言及しています。

この「しきい値を満たす」とはどんな状態を指すのでしょうか。現時点でわかっていることから想像するしかありません。詳細については後述します。

Appleのプライバシーしきい値とは原則、ユニークユーザーの特定や特定に近い行為を排除するものと断言してよさそうです。

SKAdNetworkのような集約型ソリューションでは、ポストバックの数が少ないほど、ある種のユーザーを特定しやすくなります。したがって、パブリッシャーのデータ収集頻度を1日1回まで下げると、含まれるポストバックの数を少なく抑えられます。

その場合、ユーザーが特定されるおそれがあるとAppleが判断すると、パブリッシャーから毎日取得するポストバックの値はnullに変換されます。

言うまでもなく、この措置は広告主に深刻な影響を与えます。コンバージョン値はSKAdNetworkから得られる唯一のデータであり、インストール後のアクティビティを予測し、最終的にはキャンペーンの最適化に貢献します。コンバージョン値が入手できないと広告主は肝心のインストール後のデータが得られず、重要性も価値もかなり低い、インストールデータしか利用できません。

null CVが急上昇したネットワークと急落したネットワークがあった理由

プライバシーしきい値を割り出す際の内部ロジックがネットワークによって異なるからだと当社は考えます。彼らは、たとえば5月20日の事象のような変更があった場合、キャンペーン階層、アドセット、パブリッシャー単位でネットワーク間のパフォーマンスに甚大な変化を引き起こすおそれがあると広告主に注意喚起しています。

たとえば100や1,000ものパブリッシャーを抱えるアドネットワークはパブリッシャーの視点でデータをとらえるようになりますが、ポストバックがごく少数になることも予想されます。ソーシャルネットワークなどのメディアソースではパブリッシャーがひとつかごく少数であるため、アドセット単位でデータを分析します。

ちなみにFacebookは先日、同社がFacebookに適用させるプライバシーしきい値は1キャンペーンにつき1日128インストールと広告主に勧告しています。

AppleがSKAdNetworkキャンペーンの上限を100にしたという実情はともかく、プライバシーしきい値は総じてネットワークを複雑にします。この仮説を裏付ける情報として、当社が取材したアドネットワークの一部が本件についての問題を認識し、null値の発生率を減らすよう作業を進めていることを確認しました。

Appleのプライバシーしきい値に関する最新のインサイト

先日のプライバシーしきい値の更新がはらむ問題点をさらに明確にするため、当社では1回のキャンペーン当たりのnull CVの割合をポストバック数と比較し、その後もう一度キャンペーン数と比較しました。

以下に示すデータは、アプリ、キャンペーン、ネットワークの1日当たりのポストバック数にもとづいています。ただ、Appleのロジックが含まれているとばかり思っていたソースアプリのIDディメンションは含まれていません。他の要因の関与は不明なので、今回得たデータは個別のベンチマークではなく、一般的なトレンドに目を向ける上で役立つでしょう。

1アプリ、1キャンペーン、1日あたりのポストバック数におけるnull CVの比率(7月1~10日)
サンプルデータの規模:ポストバック1,500万件、メディアソース55件、アプリ2,400種類

一方、null CVの割合をキャンペーン数と比較すると、キャンペーン数が大体57を超えたあたりでnull CVの比率は約10%から30%超に上昇するのがわかりました。このトレンドは一定しておらず、キャンペーン数が61回目と71回目で急落するトレンドが明確に示されていますが、それでも上向きにシフトしています。

推奨される対策

  • 広告主は広告を出稿するあらゆるネットワークで、キャンペーン1回当たりのインストール数増加に結び付くよう自社のキャンペーン構造を刷新し、該当する場合はネットワーク(例:Facebook)のガイダンスに従うことを推奨します。
  • ネットワークはAppleに明確な指針の提示を求め、ロジックや値が今後改訂される際にはAppleからその旨を示す注意喚起を受け取れるようにし、キャンペーンタクソノミーの推奨事項を適切に更新できるようにしておくと、将来的には有利な立場が取れるかもしれません。
  • 広告主はセグメント分けが煩雑なキャンペーンをやめ、推奨事項に従ってキャンペーン集計などの計測を実施するなど、アジャイルな対応を取るべきでしょう。

結論

プライバシーしきい値は、プライバシーが重視される現在には欠かせない要素です。どのようなプライバシー対策を、いつ、どのように展開するかについて透明性を高めておくと、マーケターは、キャンペーンの最適化と同時に新たなプライバシー基準を遵守できるようになります。

情報の適合性を極限まで高めるため、当社では情報を入手し次第、このサイトの投稿を更新し、現状並びに今後のトレンドを引き続き緊密に監視し、分析し、問題点の究明に努めます。

Inside SKAN - chapter 3
チャプター3

非オーガニックインストール(NOI)数が低い理由(および不安を取り除くアドバイス)

プライバシー中心の時代を迎え、モバイルアプリマーケターはキャンペーンの計測やアトリビューション、最適化の方針を考え直す段階にあります。AppleのSKAdNetwork(SKAN)から提供されるインストール後のデータに制限が課せられる中、彼らはLTV(顧客生涯価値)(英語)ROAS(広告費回収率)(英語)を割り出さねばならない現実と戦っています。

その上iOS 14はもうひとつの重要なパフォーマンス指標、すなわち非オーガニックインストール数(NOI)にも悪影響を及ぼし、多くの広告主が頭を抱えています。

その実情を、当社の調査結果が如実に語っています。

平均的なアプリでiOS 14リリース前のアトリビューション値と比較すると、SKANに紐付けられた非オーガニックインストール(NOI)数は37%低下しています。

この現象に悩まされているのは御社のアプリだけではありません。

今回の分析は、同一アプリ、同一ネットワーク、同一の期間内にサンプリングしたデータから、2021年2月と7月のトラフィックを比較したものです。すなわち、比較の有効性が担保できるよう、アプリとネットワークは2月と7月で同じ組み合わせになるよう設定する必要がありました。

非オーガニックインストール(NOI)数の低下を招いた6つの理由

1) SKANバージョン2.2以降の実装率が低く、ビュースルーアトリビューション(VTA)を計測できない

ビュースルーアトリビューション(VTA)はSKANバージョン2.2以降でのみ有効であり、当該バージョンからのポストバック中22%がビュースルーであることを確認しました。

一方、SKAN2.2より前のバージョンからのポストバックは76%にも達しています。ネットワークやパブリッシャーがバージョン2.2以降をサポートしていないか、エンドユーザーがパブリッシャーのアプリをバージョンアップしていない場合、理屈では76%のポストバックのうち22%は、記録されていないビュースルーアトリビューション(VTA)の可能性があります。

当社データによると、パブリッシャーの85%、ネットワークの73%がバージョン2.2以降を実装しています。ところが、膨大なトラフィックがある業界のメジャープレイヤーがまだバージョン2.2以降を実装しておらず、上述した数字には含まれていないという実情があります。

いずれにせよ、三者の歯車が噛み合う必要があります。

ビュースルーアトリビューション(VTA)は3つの条件を満たさないと記録できません。ネットワークとパブリッシャーの両方がSKANバージョン2.2以降に対応し、エンドユーザーもパブリッシャーのアプリを最新バージョンまで更新する必要があります。

SKAN version 2.2

2) パブリッシャーのアプリの中にはSKANを実装していないものがある

appsflyer.com/blog/mobile-marketing/ios-covid-mobile-web-comeback/(opens in a new tab)

SKANポストバックが送信されるには3つの条件が揃う必要があります。

  1. アドネットワークが広告に署名する
  2. 広告主のアプリがコンバージョン値を更新する
  3. パブリッシャーのアプリがSKANフローを流す

広告主のアプリとネットワークのみを計測する場合も、パブリッシャーのアプリを関与させる必要があります。一部にSKANを実装していないケースも確認していますが、これも非オーガニックインストール(NOI)数の低下を招いた原因とみなされています。

3) SKANのウェブアトリビューションがない

ウェブは新規ユーザーの獲得と既存顧客とのエンゲージメントの両方において魅力的なソースであるため、アプリマーケターにとってますます重要なタッチポイントになりつつあります。当社データによると、インストールの約10%がウェブのタッチポイントに起因する(英語)ものです。

しかし、SKANはウェブアトリビューションをサポートしていません……

また、ジャーニーの多くが、やはりウェブのタッチポイントであるGoogle検索を起点としています。SafariのようにiOS標準の検索エンジンではありませんが、Google ChromeはGoogleのチャネル経由でiOSに10%ほどインストールされています。

4) 同意を得ていないユーザーのセルフアトリビューションが期待できない

iOS 14がリリースされるまでは、ルックバック期間中に取得されたエンゲージメントで、ファネル内で支払い対象のタッチポイントなら段階を問わず、セルフレポーティングネットワーク(SRN媒体)ですべて広告費を請求できました。

ところがSKAN導入後、SRNは他のメディアソースと同様、ラストタッチアトリビューションが請求対象になりました。最後のタッチポイントで貢献したネットワークが、契約成立を示すポストバックを受け取ります。それまでのエンゲージメントは評価対象外ですのでポストバックは送信されません。

広告主がSRN管理画面でSKAN実装前と後のトラフィックを比較すると、明らかに差分が生じているのがわかります。

5)iOS予算の減少

当社のデータでは、iOSの予算が15~20%減少し、非オーガニックインストール(NOI)やアトリビューション全般に影響が及んでいることが示されています。その一方で、予算全体でiOS予算が占める割合は10%減にとどまっています。

ただ、このトレンドはまったく安定していません。広告予算をAndroidのキャンペーンに回した企業もあれば、iOS中心の姿勢を崩さない企業もあります。

6)パフォーマンスや業界全体が移行期にある

モバイルアプリ界のパラダイムシフトを過大評価してはいけません。

新しいモデルの構築や新しい手法の最適化は技術者側に負担をかけます。ただし、時間がかかるといっても2か月程度だと考えておきましょう。 

こうした移行期にデータが制限されるとターゲティングや最適化が不十分なため、トラフィックが落ちます。

今できること

先行きの不透明感は否定できないものの、この移行期にトラフィック増を目指す場合も、高いLTV(顧客生涯価値)や健全なROAS(広告費回収率)を目指す場合も、キャンペーン効果の可測性やパフォーマンス向上につなげる対策は依然として多数あります。

Aggregated performance report

自信を持ってiOS 14キャンペーンに投資するうえで役立つ今後の対策やアドバイスをいくつかご紹介します。

  • 提携するパブリッシャーやネットワークがSKANをバージョン2.2以降にアップグレード済みか確認してください。SKANを実装していなければ実装するよう依頼してください。ビュースルーアトリビューション(VTA)はパブリッシャーの環境が整うほど向上します。
  • ROAS(広告費回収率)の計測やLTV(顧客生涯価値)予測は64のビットの組み合わせによるコンバージョン値オプションで十分対応できます。豊富なデータは得られませんが、良質のユーザーを狙ったキャンペーンを構築できないわけではありません。64ビットで希望通りの設定を可能にする手段はいくつもあります。当社がゲームアプリのマーケター向けに制作したiOS 14ガイドで、CrazyLabsのCTO、Eran Heres氏はこう述べています。

“ユーザーのアプリ内購入で得た収益と広告収益の予測をベースに、当社独自のモデルを構築しました。64通りの値をフル活用し、ROAS(広告費回収率)とLTV(顧客生涯価値)をかなりの精度で計測できるようになりました。”

予測に求められる十分な量のデータという文脈から、Syboのプロダクト担当ディレクター、Tiffany Keller氏は先日投稿したDeconstructor of Funというコラム(英語)でこのように述べています。「値の最適化(VO)入札でミッドコアゲームやハードコアゲームのビッグチャンスが根こそぎ奪われるというのは、たとえば、インストールから24~72時間で誰かが$15のアプリ内購入(IAP)をした事実が記録されても、彼らが$2のスターターパックも購入した情報は含まれないということです。これではインストールの一般的なLTV(顧客生涯価値)のバケットを正確に予測したとは言えません」

  • ATTポップアップの予想以上に高いオプトイン率をベンチマークに活用します。同意済みユーザーの割合が予想以上に高いのは同意コホートのみならず、非同意コホートに知見を適用したり評価したりする目的でも朗報と言えます。
  • ユーザーをウェブからアプリに誘導します。ウェブはメディアコストを低く抑えられ、アプリへのジャーニーがスムーズなうえ、可測性を十分に維持できます。
  • ユーザーのプライバシーを守りつつ、正確なアトリビューションを活用します。利用可能なデータポイントはすべて活用し、パートナーとのデータ共有手段は基準を遵守するよう努めます。
  • ATTオプトイン率を上げるクリエイティブな手段を見つけます。 
    • タイミング – ユーザーのジャーニーでATTポップアップを表示するタイミングを的確に把握し、既存ユーザーと新規ユーザーとで別の経路を用意します。また、アトリビューションSDKが起動する前にATTポップアップを表示させる的確なタイミングを把握すると、大きなプラスの影響が得られることもあります(IDFA率が180%向上)。ATTポップアップの表示で生じる遅延は通常数秒程度です。
  • カスタマイズ – ATTポップアップの太字以外のテキストは編集可能なので、ユーザーのIDFAを取得する理由を的確に説明できます。
ATT flow
  • ATTプレポップアップ – Appleの標準ATTポップアップの前に御社独自のポップアップを表示させます。デザインやタイミング、メッセージ文など、御社のアプリに最適な形にカスタマイズできます。
  • アプリ全体でIDFV(英語)を使用してファーストパーティデータの収集し、既存のオーディエンスセグメントを連携させて、アプリ内メッセージ機能やプッシュ通知でユーザーとやり取りします(主にゲームアプリに適しています)。
  • 長期的な解決策:インクリメンタリティテストや予測分析を採用します。この分野はアトリビューション系企業、セルフレポーティングネットワーク(SRN)、アドネットワークなど、業界全体で大量に予算が投入されています。

広告主はデータサイエンスチームを動員し、上述したアドバイスをもとに社内機能の強化に着手する必要があります。

この対策に即効性はありませんが、社内予測に応用できるデータを入手できます。プライバシーの時代には必須のデータです。

Predict dashboard

まとめとアドバイス

1) プライバシーを重視する昨今の風潮により、あらゆる業界のマーケターは技術革新やデータサイエンス、データ統合への依存度を高めていますが、こうしたプロセスはいずれも実を結ぶまで時間がかかります。

2) 近年さまざまなプライバシー関連の規制(LAT, GDPR, CCPAなど)が適用されたことをふまえ、トラッキングをオプトアウトしたユーザー、特にiOS市場でLATの規制下にあるユーザーの割合は約30%と、iOS 14のリリース前も決して少数ではないことを念頭に置く必要があります。

3) 集約データを活用すると、プライバシー関連規制を遵守する立場を守りつつ、データが制限される中でもコンバージョン値管理ツールや予測解析ツールで柔軟に意志決定できます。
結論:プライバシーの時代でも、ボリュームとパフォーマンスの維持は十分に可能です。時間の問題と言っても過言ではありません。

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AppsFlyerのスマートバナー:ウェブからアプリへの誘導がもっとシンプルに https://www.appsflyer.com/ja/product-news/customer-experience-deep-linking/new-smart-banners-experience/ Sun, 14 Jun 2020 22:00:00 +0000 https://www.appsflyer.com/product-news/new-smart-banners-experience/ スマートバナーの新体験 - スクエア

AppsFlyerは、この数週間で多くの重要な製品発表を行っています。そして本日は、もう1つ素晴らしい製品について発表したいと思います。 AppsFlyerのスマートバナーは、購入や利用への意思が強いユーザーをアプリのロイヤルユーザーになるよう誘導できる、マーケターにとって強力な無料機能です。そして、そのスマートバナーがさらにスマートでシンプルになりました。スマートバナーのエクスペリエンス全体がアップグレードされ、バナーキャンペーンの作成と管理がシンプルに行えるようになりました。それでは、本日リリースした機能を紹介します。 新UIフロー:バナーの場所とバナーキャンペーンの管理が簡単になりました 新バナーグループのフレームワーク:同じバナーグループや他のバナーグループのバナーのバリエーションを同時に簡単に表示できます 新設定&ルール:ウェブページにバナーを表示する条件(位置情報、スケジュール、URLのパス設定)を設定できます 進化を続けてきたスマートバナーにとって、これらの新機能のリリースは大きな転換点です。どこにいるユーザーにいつバナーを表示するかを設定し、正確にバナーを表示できるようになります。ウェブサイトからアプリへユーザーをスムーズに誘導しアプリ利用を促進するスマートバナーの機能が、UIが新しくなったことでさらに使いやすくなりました。 新しくなったスマートバナーの素晴らしさをご理解いただくために、新機能の詳細とユースケースについて後ほど解説します。まずは、スマートバナーがどういった機能で、利用するとどういったメリットが得られるのかを簡単におさらいしたいと思います。 スマートバナーを使う理由 スマートバナーがマーケティングにとって重要な機能である理由はとてもシンプルです。ほとんどのブランドはモバイルウェブサイトを持っています。そしてユーザーの約90%は、ウェブで検索したりリンクをたどったりしてブランドのウェブサイトと出会います。一方、最大の収益をあげるのはアプリです。つまり、ユーザーがサービスや商品を見つけるのはウェブで、コンバージョンするのはアプリということです。 スマートバナーは、アプリをインストールして収益を生成するロイヤルユーザーになるようウェブの訪問者を誘導するマジックコネクタと言えます。有名バスケットボールプレーヤーのマジック・ジョンソンになぞらえて考えてみましょう。スマートバナーが、アプリインストール、アプリ内コンテンツ、他のデジタルコンテンツへユーザーを誘導しコンバージョンにつなげるのは、マジックがチームメートとボールをパスしながらゴールチャンスを作ったりゴールしたりするのと同じです。実際、スマートバナーの効果が大きいことはわかっています。AppsFlyerのお客様のデータによれば、CTI率(クリックしてインストールにつながる率)は30%で、これは一般的に使用されるオウンドメディアチャネルの中で最も高い値です。 出典:AppsFlyer 2020年 もちろん、バナーをクリックした3人に1がアプリをインストールするのは、各バナーで使用されているOneLinkのディープリンクの存在が大きいと言えるでしょう。ディープリンクは、アプリストアやアプリなど、その状況に応じた目的地にユーザーを適切に誘導します。そして、すで実証されているように、ユーザーエクスペリエンスが良ければ、コンバージョンは増加します。 スマートバナー:バナーグループのユースケース それでは、2つのユースケースを取り挙げてスマートバナーの新しいエクスペリエンスの利点を説明します。1つは、特定の地域のユーザーにバナーを表示するユースケースで、もう1つはホリデーシーズン中にバナーを表示するユースケースです。 1. 特定地域でのバナー表示 たとえば、Mixter という音楽アプリのマーケターが、バナーをニューヨークとニュージャージーのユーザーだけに表示したいとします。新しいUIでは、地域設定のあるバナーを簡単に作成できます。同じ設定を持つバナーの集合を、バナーグループと呼びます。バナーグループを作成し、必要に応じて地域を設定します。 Mixter_Routine Banner Group(ピンク部分)の3つのバナーは、ニューヨークとニュージャージーだけで表示  これで、ニューヨークとニュージャージーのIPアドレスを持つユーザーがウェブサイト上にいるときに、設定したバナーのどれかが表示されることになります。それぞれのバナーは順番に表示され、表示時間も3分の1づつになります。 2. 特定期間でのバナー表示 クリスマスと新年の間の1週間でい複数のバナーを表示したいとします。ホリデーシーズン中の業務を避けるため、休日用のバナーを自動的に休日に表示したい場合にはどうすれば良いでしょうか?その場合は、休日用バナーの新しいバナーグループを作成して、ホリデーシーズン中に表示されるように設定すれば良いのです。これで、安心してバケーションの準備をすることができます。 Mixter_Holidays Banner Group(ピンク部分)の2つのバナーはホリデーシーズンに表示 新スマートバナーのエクスペリエンス 多くのユースケースから2つをピックアップして紹介しましたが、これで新しいスマートバナーをどのように利用できるかご理解いただけたでしょうか。実際、以前からバナーの作成は簡単(バナー作成の参考となるテンプレートも用意)でしたが、使いやすさとシンプルさの維持を第一に、他のほとんどすべてで見直しと改良を行いました。では、新しい機能について詳しく紹介します。 1. バナーグループ この機能で最も特徴的なのは、バナーをグループに整理して管理できることです。同じターゲティングや動作ルールを持つバナーを、バナーグループとしてまとめることができます。 バナーグループに設定できるルールには、ユーザージャーニーの命令セットを含むOneLinkディープリンクテンプレート、バナーの表示頻度のルール、バナーに到着したユーザーのソースを計測する機能 (UTM)などがあります。新しく追加された3つの設定項目については後述します。 同じ動作ルールを持つバナーが、バナーグループにまとめられる バナーグループがなぜ重要なのでしょうか?バナーグループがあれば、マーケターが1つのモバイルウェブサイト上で同時に利用するバナーをまとめることができるからです。つまり、バナーの有効化と無効化も動的に行えるようになります。また、異なるバナーグループのキャンペーンを同時に実行することもできます。たとえば、ニューヨーク市エリアのグループのバナーとロンドンの別のグループのバナーを表示できます。 作成して有効化した多数のバナーを整理できるのがバナーグループです。簡単にバナーを作成して、マウスクリックで有効と無効を切り替えられます。 2. 新ルール:位置、スケジュール、URLパス このリリースでは、適切なタイミングで適切なバナーを適切な人に表示できるように、3つの新しいルールが追加されました。バナーを表示する地理的な場所と日時をバナーグループで定義できるようになったことで、ターゲットオーディエンスにぴったりのバナーを表示できるようになります。そして、意味のあるポジティブなカスタマーエクスペリエンスを提供できるようになります。地理情報とスケジュール設定に加えて、「holiday」、「home」、「music」、「kids」、「garden」、「menswear」、「casino」など、バナーが表示するウェブページのURLパスに含まれる単語を設定することもできます。 3. ユーザーインターフェイスのフロー ユーザーがバナーグループとスマートバナーを作成し、ブランドの「バナーエステート」を管理することが非常に簡単になった新フローによって、スマートバナーのエクスペリエンス全体が新しくなりました。新しいUIのフローがどんなものかをご理解いただくには、とにかくご覧いただくのが一番です。AppsFlyerのZeroプランに無料サインアップして、ぜひスマートバナーをお試しください。 無料でスマートバナーを使えるって本当? はい。スマートバナーは無料で利用いただけます。毎月無料のZeroプランにサインアップしていただければ、モバイルウェブサイトでスマートバナーを今日からご利用いただけます。モバイルウェブサイトに来るコンバージョンする確率の高いトラフィックを今日からアプリに誘導できます。

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スマートバナーの新体験 - スクエア

AppsFlyerは、この数週間で多くの重要な製品発表を行っています。そして本日は、もう1つ素晴らしい製品について発表したいと思います。

AppsFlyerのスマートバナーは、購入や利用への意思が強いユーザーをアプリのロイヤルユーザーになるよう誘導できる、マーケターにとって強力な無料機能です。そして、そのスマートバナーがさらにスマートでシンプルになりました。スマートバナーのエクスペリエンス全体がアップグレードされ、バナーキャンペーンの作成と管理がシンプルに行えるようになりました。それでは、本日リリースした機能を紹介します。

  • 新UIフロー:バナーの場所とバナーキャンペーンの管理が簡単になりました
  • 新バナーグループのフレームワーク:同じバナーグループや他のバナーグループのバナーのバリエーションを同時に簡単に表示できます
  • 新設定&ルール:ウェブページにバナーを表示する条件(位置情報、スケジュール、URLのパス設定)を設定できます

進化を続けてきたスマートバナーにとって、これらの新機能のリリースは大きな転換点です。どこにいるユーザーにいつバナーを表示するかを設定し、正確にバナーを表示できるようになります。ウェブサイトからアプリへユーザーをスムーズに誘導しアプリ利用を促進するスマートバナーの機能が、UIが新しくなったことでさらに使いやすくなりました。

新しくなったスマートバナーの素晴らしさをご理解いただくために、新機能の詳細とユースケースについて後ほど解説します。まずは、スマートバナーがどういった機能で、利用するとどういったメリットが得られるのかを簡単におさらいしたいと思います。

スマートバナーを使う理由

スマートバナーがマーケティングにとって重要な機能である理由はとてもシンプルです。ほとんどのブランドはモバイルウェブサイトを持っています。そしてユーザーの約90%は、ウェブで検索したりリンクをたどったりしてブランドのウェブサイトと出会います。一方、最大の収益をあげるのはアプリです。つまり、ユーザーがサービスや商品を見つけるのはウェブで、コンバージョンするのはアプリということです。

スマートバナーは、アプリをインストールして収益を生成するロイヤルユーザーになるようウェブの訪問者を誘導するマジックコネクタと言えます。有名バスケットボールプレーヤーのマジック・ジョンソンになぞらえて考えてみましょう。スマートバナーが、アプリインストール、アプリ内コンテンツ、他のデジタルコンテンツへユーザーを誘導しコンバージョンにつなげるのは、マジックがチームメートとボールをパスしながらゴールチャンスを作ったりゴールしたりするのと同じです。実際、スマートバナーの効果が大きいことはわかっています。AppsFlyerのお客様のデータによれば、CTI率(クリックしてインストールにつながる率)は30%で、これは一般的に使用されるオウンドメディアチャネルの中で最も高い値です。

出典:AppsFlyer 2020年

もちろん、バナーをクリックした3人に1がアプリをインストールするのは、各バナーで使用されているOneLinkのディープリンクの存在が大きいと言えるでしょう。ディープリンクは、アプリストアやアプリなど、その状況に応じた目的地にユーザーを適切に誘導します。そして、すで実証されているように、ユーザーエクスペリエンスが良ければ、コンバージョンは増加します。

スマートバナー:バナーグループのユースケース

それでは、2つのユースケースを取り挙げてスマートバナーの新しいエクスペリエンスの利点を説明します。1つは、特定の地域のユーザーにバナーを表示するユースケースで、もう1つはホリデーシーズン中にバナーを表示するユースケースです。

1. 特定地域でのバナー表示
たとえば、Mixter という音楽アプリのマーケターが、バナーをニューヨークとニュージャージーのユーザーだけに表示したいとします。新しいUIでは、地域設定のあるバナーを簡単に作成できます。同じ設定を持つバナーの集合を、バナーグループと呼びます。バナーグループを作成し、必要に応じて地域を設定します。

スマートバナー ダッシュボード AppsFlyerMixter_Routine Banner Group(ピンク部分)の3つのバナーは、ニューヨークとニュージャージーだけで表示 

これで、ニューヨークとニュージャージーのIPアドレスを持つユーザーがウェブサイト上にいるときに、設定したバナーのどれかが表示されることになります。それぞれのバナーは順番に表示され、表示時間も3分の1づつになります。

2. 特定期間でのバナー表示
クリスマスと新年の間の1週間でい複数のバナーを表示したいとします。ホリデーシーズン中の業務を避けるため、休日用のバナーを自動的に休日に表示したい場合にはどうすれば良いでしょうか?その場合は、休日用バナーの新しいバナーグループを作成して、ホリデーシーズン中に表示されるように設定すれば良いのです。これで、安心してバケーションの準備をすることができます。

AppsFlyer スマートバナー プロセスMixter_Holidays Banner Group(ピンク部分)の2つのバナーはホリデーシーズンに表示

新スマートバナーのエクスペリエンス

多くのユースケースから2つをピックアップして紹介しましたが、これで新しいスマートバナーをどのように利用できるかご理解いただけたでしょうか。実際、以前からバナーの作成は簡単(バナー作成の参考となるテンプレートも用意)でしたが、使いやすさとシンプルさの維持を第一に、他のほとんどすべてで見直しと改良を行いました。では、新しい機能について詳しく紹介します。

1. バナーグループ
この機能で最も特徴的なのは、バナーをグループに整理して管理できることです。同じターゲティングや動作ルールを持つバナーを、バナーグループとしてまとめることができます。

バナーグループに設定できるルールには、ユーザージャーニーの命令セットを含むOneLinkディープリンクテンプレート、バナーの表示頻度のルール、バナーに到着したユーザーのソースを計測する機能 (UTM)などがあります。新しく追加された3つの設定項目については後述します。

バナーグループのルール - スマートバナー - AppsFlyer同じ動作ルールを持つバナーが、バナーグループにまとめられる

バナーグループがなぜ重要なのでしょうか?バナーグループがあれば、マーケターが1つのモバイルウェブサイト上で同時に利用するバナーをまとめることができるからです。つまり、バナーの有効化と無効化も動的に行えるようになります。また、異なるバナーグループのキャンペーンを同時に実行することもできます。たとえば、ニューヨーク市エリアのグループのバナーとロンドンの別のグループのバナーを表示できます。

作成して有効化した多数のバナーを整理できるのがバナーグループです。簡単にバナーを作成して、マウスクリックで有効と無効を切り替えられます。

2. 新ルール:位置、スケジュール、URLパス
このリリースでは、適切なタイミングで適切なバナーを適切な人に表示できるように、3つの新しいルールが追加されました。バナーを表示する地理的な場所と日時をバナーグループで定義できるようになったことで、ターゲットオーディエンスにぴったりのバナーを表示できるようになります。そして、意味のあるポジティブなカスタマーエクスペリエンスを提供できるようになります。地理情報とスケジュール設定に加えて、「holiday」、「home」、「music」、「kids」、「garden」、「menswear」、「casino」など、バナーが表示するウェブページのURLパスに含まれる単語を設定することもできます。

3. ユーザーインターフェイスのフロー
ユーザーがバナーグループとスマートバナーを作成し、ブランドの「バナーエステート」を管理することが非常に簡単になった新フローによって、スマートバナーのエクスペリエンス全体が新しくなりました。新しいUIのフローがどんなものかをご理解いただくには、とにかくご覧いただくのが一番です。AppsFlyerのZeroプランに無料サインアップして、ぜひスマートバナーをお試しください。

無料でスマートバナーを使えるって本当?

はい。スマートバナーは無料で利用いただけます。毎月無料のZeroプランにサインアップしていただければ、モバイルウェブサイトでスマートバナーを今日からご利用いただけます。モバイルウェブサイトに来るコンバージョンする確率の高いトラフィックを今日からアプリに誘導できます。

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ChatGPTを活用したアプリマーケティング【50以上のプロンプト例】 https://www.appsflyer.com/ja/resources/guides/chatgpt-app-marketing/ Thu, 18 May 2023 08:24:31 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//chatgpt%e3%82%92%e6%b4%bb%e7%94%a8%e3%81%97%e3%81%9f%e3%82%a2%e3%83%97%e3%83%aa%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%82%b1%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%80%9050%e4%bb%a5%e4%b8%8a%e3%81%ae%e3%83%97%e3%83%ad/ ChatGPT and app marketing guide - featured

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ChatGPT and app marketing guide - featured
はじめに

マーケターとしての仕事のひとつは、好奇心を持つことです。そして、関連性を保つこと。

それは、新しい技術を探求し、それが私たちにどのような影響を与えるかを理解し、日々の生活の中で活用することです。

ChatGPTは(あなたが好むと好まざるとにかかわらず)、私たちのマーケティングの方法を変えるでしょう。最初はゆっくりですが、可能性は無限大で、学習とイノベーションのペースはすでに爆発的です。

この技術は、あなたとあなたのチームの時間を何千時間も節約する可能性を秘めています。しかし、何にどう使うかは知っておく必要があります。戦略的思考やクリエイティビティに代わるものではありませんが、アイデアや創造のプロセスを加速させ、さまざまな角度やインサイトを提供するのに役立つと思います。


AI搭載の技術は誇大広告ではなく、この先もずっと続くものです。Chat GPTの始め方をまだ知らないなら、今がその時です。 

ChatGPTを活用してアプリを広めるための様々な方法をご覧ください(さらに、お手軽に初めていただくため大量のプロンプト例も用意しました)。

ChatGPT & app marketing - Chapter 1 - 市場調査
第1章

市場調査と競合分析の実施

アプリのマーケティングに資金を投じる前に、市場調査を行い、市場の状況を明確に把握するのがよいでしょう。このインサイトは、マーケティング戦略の方向性を示し、ブランドメッセージを明確にし、ユーザー獲得のために注力すべき主要チャネルを特定します。 

ここでは、ChatGPTを研究プロセスをスピードアップするための友好的な仲間として使い始めるための実用的な方法をいくつか紹介します。

市場の基本的なインサイトを把握し、予測を立てる

ChatGPTは、ニッチを俯瞰するためのインサイトやトレンドの生成に貢献することができます。 

新しい市場を調査する際に、どのような質問をしたらよいかを考えてみましょう:

  • 現在の市場規模や成長率はどうなっているのか?
  • 業界の主要プレイヤーは誰か、その市場シェアは?
  • 業界の主なトレンドや動向は?
  • 市場の主な促進要因と制約要因は何か?
  • 競争環境はどのようなもので、今後どのように変化していくのでしょうか。
  • この市場に参入している企業の成功要因は何か?
  • 業界が抱える大きな課題とは?
  • 市場内で最も有望なセグメントやニッチは何か?
  • 短期的、長期的に市場はどのように推移していくと思われますか?
  • 新規参入企業や既存企業がシェアを拡大するためのチャンスは何か?

どうでしょう?実際にこれらの質問をプロンプトとして入力する場合には下記のようになります。

[ゲームなどのカテゴリー]業界におけるモバイルアプリの観点から、以下の質問に答えてください:

  • 現在の市場規模や成長率はどうなっているのか?
  • この市場に参入している企業の成功要因は何か?
  • 短期的、長期的に市場はどのように推移していくと思われますか?

ゲームアプリの市場を調査したところ、有名企業がひしめく競争の激しい市場であることから予想されたことと、ゲームがメンタルヘルスに与える影響に関する懸念など、予想外のことが返ってきました。 

期待した結果が得られなかった、あるいは、十分な内容が得られていないと感じているのでしょうか。ただ、ChatGPTは常に学び続けています。だから、いろいろなプロンプトを試して、できるだけ具体的に書いてください。 

ここでは、アプリの市場環境をより深く理解するためのプロンプトの追加アイデアを紹介します:

私は [アプリのカテゴリ]のアプリを開発しています。主要なトレンド、ドライバー、課題、機会を強調した[業界]の市場調査報告書を作成してください。可能な限りソースを提供してください。 

私は [アプリのカテゴリ]のアプリを開発しています。最近の調査に基づき、最大の脅威と機会を強調する市場予測を作成してください。各ポイントについて、裏付けとなるデータで展開してください。

[業界]および/または[市場]の競争状況の概要を作成し、差別化のための機会を特定してください。

[業界]および/または[市場]の競争状況の概要を作成し、差別化のための機会を特定してください。

では、より具体的な例を挙げてみましょう。

例えば、ヨーロッパで新しいハイパーカジュアルゲームアプリを開発していて、市場の可能性を理解したいとします。以下のプロンプトが参考になると思います:

[地域/国]の[カテゴリー]市場で、[ゲームの種類]のゲームをプレイするために最も人気のあるプラットフォームやデバイスは何でしょうか? またそれが当社のゲームの開発や流通にどのように影響するのでしょうか?

[地域/国]の[カテゴリー]市場において、[ゲームの種類]ゲームを成功させるための重要な特徴や要素は何でしょうか?

[地域/国]の[カテゴリー]市場で、他のゲームで使われているゲーム内の機能や仕組みで最も人気のあるものは何でしょうか?また、それらを使ってどのようにゲームを改善できるのでしょうか?

[ゲームの種類]のゲームについて、[地域や国]の[カテゴリー]市場におけるプレイヤーの主要な属性は何か、また、当社のゲームでこれらの属性をターゲットにしてアピールするにはどうしたらよいのでしょうか?

[地域/国]の[カテゴリー]市場における [ゲームの種類] ゲームの主要な競合他社は誰か、また当社のゲームは機能、ゲームプレイ、マネタイズの点でどのように比較されるのでしょうか?

このプロンプトを試してみました:米国のハイパーカジュアルゲームアプリ市場で、他のゲームで使われているゲーム内機能やメカニックで最も人気のあるものは何か、また、それらを使ってどのようにゲームを改善できるか?という質問に対して、次のような回答を得ました: 

ChatGPTのゲーム内機能

競合他社を分析する

市場調査の重要な要素に、競合状況の把握がありますが、ChatGPTを活用することで、特定の市場や業界について、競合状況を把握することができます。

競合他社の調査については、CrunchbaseのようなアグリゲーターやTrustRadiusのようなレビューサイトから情報をまとめ、その内容をチャットに入力し、要約を返してもらうというのが一つのアイデアとして思いつきます。 

そして、そのデータをテーブルに変換し、資金、時価総額、言及されたトップワードなど、さまざまな次元で整理するようChatGPTに要求することもできます。 

さらにアングルを増やすには、以下のようなプロンプトを試すとよいでしょう:

[業界]について、[競合1]、[競合2]、[競合3]を比較対照する競合分析レポートを作成してください

[業界]市場における最も重要なプレイヤーを特定し、そのビジネスモデル、製品・サービス、市場でのポジショニングをマトリックス形式で分析してください。

[競合アプリ名]の、[ニッチ]カテゴリの他のアプリとは異なる最大の特徴は何ですか?

[ニッチ]カテゴリーのアプリで最も多いユーザー層は何か、[競合アプリ名]はどのようにこれらの層をターゲットにしてアピールしているのでしょうか?

[ニッチ]カテゴリーのアプリで最も人気のある価格モデルは何か、また[競合アプリ名]は価格とコストパフォーマンスの点でどのように比較しているのでしょうか?

[ニッチ]カテゴリのアプリがユーザーを獲得・維持するために使用する最も一般的なチャネルや戦略は何か、また[競合アプリ名]はどう比較しているのでしょうか?

[競合アプリ名]の主なユーザーの不満は何でしょうか?また、他の[ニッチ]カテゴリのアプリとのどのように比較できますか?

これをもう一度突き詰めて考えてみると、例えばeコマースアプリがあるとします。など、ニッチに当てはまる質問を追加で検討するとよいでしょう:

[ニッチ]カテゴリーのEコマースアプリが顧客を獲得・維持するために最もよく使うチャネルや戦略は何か、また[競合アプリ名] はどのように比較できますか?

[ニッチ]カテゴリーのEコマースアプリが顧客を獲得・維持するために最もよく使うチャネルや戦略は何か、また[競合アプリ名] はどのように比較できますか?

[ニッチ]カテゴリのEコマースアプリが提供する決済・配送オプションで最も一般的なものは何か、[競合アプリ名] はどのようにどのように比較できますか?

[ニッチ] カテゴリのEコマースアプリが提供するカスタマーサービスや返品ポリシーで最も多いものは何か、また[競合アプリ名] はどのようにどのように比較できますか?

上記のプロンプトの1つのバリエーションに挑戦してみました:ドッグフードカテゴリでECアプリが提供する決済・配送オプションのうち、最も多いのは何ですか?

返ってきたのは、こんな感じです:

ChatGPTアプリのマーケティング対応:競合の分析
ChatGPT & アプリマーケティング - 第2章 - アイデアのブレスト
第2章

アプリの新機能のアイデアをブレスト

アプリのユーザーを獲得し、維持するためには、新しく革新的なアプリの機能を構築することが最良の方法です。そして、ロードマップを構築する際の最大のステップの1つが、機能候補の包括的なバックログを持つことです。 

ChatGPTは、それをもとに新しいアプリの機能を考えるお手伝いをします:

  1. 既存調査(例えば、ペルソナ、ペインポイント、競合他社など)
  2. すでに持っている機能(リマインダーやリファーラルなど) 
  3. 目標(オンボーディング中の離脱を減らす、30日目以降のリテンションを上げるなど)

有益な回答を生み出すための3つの重要な要素です:

  • アプリのカテゴリーを特定する
  • ユーザーペルソナを記述する
  • 要約、リスト、表など、特定の方法で出力を求める。

プロンプトの構成は以下の通りです。

まず、アプリのカテゴリーと誰のためのアプリなのかを定義して、ステージを設定します:

特定のユーザーペルソナのために、[アプリのカテゴリー]アプリを構築しています。彼らは[ペルソナを詳しく説明する]です。

そして、どのようなアイデアが必要なのかを明確にする:

  1. ペルソナのニーズとペインポイントに対応する新しいアプリの機能の候補を[x個]リストアップしてください。
  2. 私のアプリを競合他社から引き離す革新的な機能を[x個]リストアップし、ブレインストーミングしてください。
  3. 未開拓の機会を特定し、それに対応するアプリの機能提案を[x個]生成してください。

最後に、答えを読みやすいようにフォーマットを指定してください:

  1. 答えを表として書き出してください。 
  2. 答えを箇条書きにして提示してください。

それをまとめると、次のようなプロンプトになります:

特定のユーザーペルソナ向けにフィットネスアプリを作成しています。彼らは、できるだけ健康であること、健康的な食事をすること、生産性を上げること、そして最新の健康トレンドを把握することに重点を置いています。週に4回、平均2時間ジムに通っているそうです。ロンダ・ラウジー、クリスティアーノ・ロナウド、マイケル・フェルプスのようなインフルエンサーが好きなのです。私のアプリを競合他社に差をつける革新的なアプリ機能のリストを作成してください。答えを表として書き出してください。

プロヒント:得られた回答に基づいて、アプリ機能の推奨事項の1つを選択し、ChatGPTに代替案を出すように促すとよいでしょう。

また、解決しようとする問題の角度から臨むこともできます。

例えば、下記のようなプロンプトを実行しました:私のファイナンスアプリでは、30日目以降にユーザーが減っています。そこで、ファイナンスアプリの新機能で、ユーザーのエンゲージメントやリテンションを高めるためのアイデアをリストアップしてください。

帰ってきた返答を紹介します:

ChatGPTアプリのマーケティング対応:アプリの機能アイデア

なかなかいい線行ってますよね。

ChatGPT & アプリマーケティング - 第3章 - コンテンツ
第3章

コンテンツマーケティングのアイデア出し

AIが生成する、あるいはAIが補強するコンテンツは、今、マーケティングにおけるAIの最もホットな話題であり、最大のユースケースの一つです。

大規模な広告コピーの生成、メールの作成、ソーシャルポストの作成は氷山の一角にすぎません。アプリマーケターは、AIの助けを借りることで、コンテンツの執筆だけでなく、アイデア出し、要約、分析、編集、翻訳…など、数え上げればきりがないほど幅広いタスクが行えます! 

しかし、ここで大きな注意事項があります。「助け」という言葉は、ここでは重要な言葉です。AIは人間の戦略性や創造性を代替することはできないので、コンテンツニーズに対するエンドツーエンドのソリューションとしては使用しないことを強くお勧めします。

それでは、コンテンツマーケティングにおけるChatGPTの著名なユースケースをご紹介します。

新しいアイデアを生み出す(または既存のアイデアから派生させる)。

正しいマーケティングは、「キャンペーンをやりたい」「Facebook用の記事を書きたい」というところから始まるわけではありません。それは、あなたやあなたの顧客が解決しようとしている問題から始まります。 

ギャップを埋めるためのコンテンツアイデアのリストをブレインストーミングするために、プロンプトを工夫することができます。 

まず、舞台をできるだけ細かく設定する:

私は、[ペルソナ]に[アプリのカテゴリー]のアプリをマーケティングしています。[ペルソナの特定のサブセット]のために[あなたのニッチ]に関する[コンテンツタイプ]のコンテンツアイデアを[X個]考案してください。

そして、パラメータも定義します:

  1. 型にはまらない事例をあげてください
  2. アイデア出しの段階でユーモアを取り入れてください
  3. ボリュームが多く、競合が少ないキーワードを活用してください。
  4. 以下のアイデアリストをインスピレーションとして使用してください:[既存のアイデアのリストを貼り付ける]

最後に、返答のフォーマットを指定します:

  • 生成されたトピックごとに、サブトピックのリストを生成してください
  • 表の形式で出力してください
  • コードボックスでリストをCSVとして出力してください
  • 結果を番号付きリストで表示してください

それをまとめると、次のようなプロンプトになります:

私は新米ママ向けのフィットネスアプリのマーケティングを担当しています。新米ママに対するヨガのメリットについてのブログ記事のコンテンツアイデアを3つ考えてください。なお、型にはまらない事例をあげてください。生成されたトピックごとに、サブトピックのリストを出力してください。

以下は、その結果です: 

ChatGPTアプリのマーケティング対応:コンテンツのアイデア

キャンペーンからブログ記事、メールからアプリ内メッセージまで…上記のアイデアを使う方法(フォーマット)は非常に多くあります。限界はありません。

キャンペーンコピーの作成

広告、メール、テキストメッセージ、あるいはブログ記事の作成など、ChatGPTがお手伝いします。 

効果的なコピーとは、人間の体験を語り、説得力のあるストーリーを伝えるものであり、ChatGPTの得意とするところではないことを念頭に置いています。しかし、適切なプロンプトがあれば、重い荷物をほとんど運ぶのを助けてくれます。 

方法は次のとおりです。

まず、コンテンツがどこに置かれ、ユーザーにどのような行動をとってほしいかを説明し、ステージを設定します:

[ペルソナの詳細]であるユーザーを[望むアクション]に導くために、[キーメッセージ]に関する[X][チャネル+フォーマット]のリストを作成してください。

メディアとそのフォーマットは、こんな風にいろいろな組み合わせを試してみてください:

  • Facebookのキャプション
  • メールの件名
  • SMSテキスト

キーメッセージについては、次のようなことを考えてみてはいかがでしょうか:

  • アプリが解決する問題
  • アプリのメリット
  • ユーザーがまだ試していない機能
  • 新機能のリリースや製品のアップデート
  • 特別なプロモーション
  • 競合他社に対する強み 

望ましい行動については、目標を考えてください:

  • アプリへのリエンゲージメント
  • アプリでの購入
  • アプリをインストールする

次に、語り口調や文体について説明します:

  • [語り口調や文体の特徴を説明する]と表現されるブランドボイスを使用してください。
  • [作家、インフルエンサー、アーティスト] のような文体を使ってください。

ガイドラインと制限を含める: 

  • 文字数は[x] 文字とします
  • [あるフレーズ] を使用しないでください
  • 受動態を使用しないでください
  • 強く、説得力のある言葉を使ってください

そして、楽しく、ユニークになるような工夫を加えます:

  • 俳句にしてください
  • 絵文字を使ってください
  • ウィリアム・シェイクスピアであるかのように書いてください
  • 2文目ごとに省略記号を追加してください

それをまとめると、次のようなプロンプトになります:

ショッピングが好きな20歳の女性であるユーザーに、私のアプリで服を購入してもらうために、20%オフキャンペーンに関するFacebookのキャプションリストを10個作成してください。楽しく、奇抜で、スマートな雰囲気の文体を使用してください。キャプションは10文字以内とし、絵文字を使用してください。

正直にお話しすると、私は上記のプロンプトを入力しましたが、その結果にはあまり感動しませんでした。では、私はどうしたかというとChatGPTに「最初の5つをもっと面白くしてください」と再提案しました。そして、返ってきたのがこちらです:

ChatGPTアプリのマーケティング対応:キャンペーンコピー

これを生成したら、他のどこでキャンペーンを展開するか考えて、ChatGPTにチャンネルや広告フォーマットの違いによる修正を促すかもしれません。 

このフレームワークは、コンテンツ制作のさまざまな局面で使用することができます。そのポテンシャルは無限大です。 

コンテンツの編集と最適化

これは、AppsFlyerのマーケティングワークフローにすでに組み込まれているユースケースで、特に、パフォーマンスの高いコンテンツを最適化したり、古いコンテンツをリフレッシュしたりする方法についてのアイデア出しに利用されています。 

アプリマーケターにもとてもよく当てはまります。ChatGPTは、既存の広告コピー、Eメール、SMSキャンペーンなど、プロモーションのために書かれたあらゆるコンテンツをレビューし、さまざまな角度から文言の改善点を提案することができます。

ここでは、いくつかのプロンプトを紹介します:

  1. 私は、次のような投稿を書きました: “[あなたの投稿を貼り付け]” この記事を改善する方法を具体的に挙げてください。
  2. このビデオスクリプトを編集し、トーンが短く、会話になるようにしてください。”[あなたの記事を挿入]”
  3. この段落の長さを短くしてください:”[段落を挿入]”
  4. この見出しをもっとパンチのあるものにしてください:”[見出しを挿入]”
  5. このメールを能動態に言い換えてください:”[メールの内容を挿入]”
  6. 以下のInstagramの広告コピーを、小学5年生の読解力に合わせて書き換えてください: “[広告コピーを挿入]”
  7. 次のFacebook広告のコピーを、よりカジュアルに言い換えてください:”[広告コピーを挿入]”
  8. 以下をJ.R.R.トールキンが書いたかのように書き換えてください: “【内容を挿入】”

新しいA/Bテストのアイデアを出す

新しいA/Bテストを試すために、コピーのバリエーションに頭を悩ませたことはありませんか?そんな時、ChatGPTがあれば、そのプロセスをスピードアップできます。分野、地域、

受賞者をChatGPTに入力し、新しいバージョンを作ってもらい、テストしてもらいます。

プロからのアドバイス:簡単にフォーマットして、さまざまなスタイルや感情がオーディエンスにどのように響くかをテストするのにも最適な方法です。 

実際に見てみましょう:

私が旅行アプリで行ったキャンペーンの当選広告コピーが「様々な場所への直行便が最大299ドル」だったと想像してください。

上記を踏まえてプロンプトを作ると、こんな感じです:以下の広告コピー「様々な場所への直行便が最大299ドル」をあまのじゃくな言い換えで5バージョン作成してください。 

出力されたのは、次のようなものでした:

ChatGPTアプリのマーケティング対応:A/Bテストのアイデア出し
ChatGPT&アプリマーケティング - 第4章 - ASO
第4章

アプリストア最適化(ASO)の効率化

競争が激化するアプリ市場において、ASOは アプリマーケティングミックスの重要な要素です。 

ChatGPTは、より良い説明文を書き、より戦略的な方法でアプリの利点を強調することで、アプリストアでの視認性、到達率、コンバージョン率を改善に役立ちます。 

ターゲットとなるキーワードリストの作成

様々な角度からのアプローチがあります。

  • ChatGPTに、競合となる[Xブランド]を知っているか尋ね、[Xブランド]に関連する上位15キーワードを挙げてもらう。
  • 競合上位10社の長文の詳細を入力し、ChatGPTに各ディスクリプションの最重要単語をリストアップしてもらう。さらに、これらをテーブルに追加し、使用頻度を軸に並び替えます。
  • [アプリのニッチやカテゴリ] に関連するキーワードを短くリストアップすることを試してみてください。
  • アプリストアのレビューをマイニングし、それをチャットに入れ、ChatGPTに実際のユーザーが使用したトップキーワードを抽出するように指示する。

より良いアプリ名やタイトルの書き方

アプリタイトルは、App StoreやGoogle Playストアの商品ページに表示されるアプリの正式名称です。これは、最も重要なASOのランキング要因の1つと考えられています。 

このプロンプトを参考に、最適な名称を考えてみてください:

私は、[ペルソナを記述する]ための[アプリのカテゴリ]アプリを作成しています。ASOに最適化された、30文字以内のユニークなアプリ名を作成する。ブランド名+単一キーワード、ブランド名:キーワードとフレーズ、単語やフレーズを凝縮したもの、まったく新しい単語を作る、などの組み合わせでお使いください。以下のキーワードリスト[貼り付けキーワードリスト]を使用してください。

続いて、サブタイトルを作成します:

[アプリ名]を使って、30文字以下のApp Store字幕を[X個]生成します。

また、ChatGPTに最適化したいキーワード15個とその検索ボリュームをアップロードし、最も関連性の高いキーワードを含む30文字以内のApp Store字幕を5つ推薦してもらうよう再プロンプトしてみてはいかがでしょうか? 

次に、アプリの説明文を作成します:

私は、[アプリ名]という[ペルソナの詳細]ための[アプリカテゴリ]のアプリを作成しています。その主な特徴は、以下の通りです[特徴一覧]。ASOに最適化された、以下のキーワードを利用した4,000文字のアプリ説明文を作成する:[キーワードリストを挿入]説明文には、魅力的な機能、アプリのユニークな点、ユーザーが喜ぶ点、主な利点、どんな問題を解決するのか、などを含める必要があります。

ユーザーレビューの分析・情報抽出

既存のレビューをChatGPTにコピー&ペーストすることで、自社ユーザー(または競合アプリのユーザー)に最も響く機能を把握し、アプリストア掲載の様々な要素に実装することができます。

ChatGPTに、自社や競合他社のアプリのレビューを入力して、アプリのどんな機能が人気なのかを分析し、共通のテーマで分類してもらいます。そして、その特徴をアプリストアの説明文やスクリーンショットなど、さまざまな要素に焼き付けるようにしましょう。

ChatGPT & アプリマーケティング - 第5章 - ユースケース
第5章

その他:ChatGPTを使ったアプリマーケティング

キャンペーン用イメージブリーフの作成

画像のアイデア出しは、アプリマーケティングの中でも手間がかかる部分です。ChatGPTでスピードアップしませんか?

ここで、どのようにアプローチすれば良いか、プロンプトの例を挙げてみましょう:

私は、[メディアソース]で[ゴール]に向けて、[カテゴリー]アプリのマーケティングキャンペーンを実施しています。[望ましいユーザー行動] を実現する画像の[X個]のアイデアをリストアップする。

例えば、Facebookでユーザー獲得キャンペーンを実施している旅行アプリを例にとって考えてみましょう。プロンプトはこのような感じでしょうか:

Facebookで旅行アプリのマーケティングキャンペーンを実施しています。このキャンペーンをクリックさせるような画像のアイデアを5つリストアップしてください。

これをChatGPTに促したところ、次のようなイメージのアイデアが返ってきました:

ChatGPTアプリのマーケティング対応:キャンペーンイメージブリーフ

プロからのアドバイス:ブリーフをさらにレベルアップさせたいなら、Midjourneyにイメージ案を入力してみてはいかがでしょうか?

ニッチな分野で活躍するインフルエンサーを探す

アプリマーケティングでは今、インフルエンサーマーケティングが巨大化し、2023年には成長が見込まれています

M&C Saatchiによると、「インフルエンサーマーケティングは、単に有名人にお金を払って商品について投稿してもらうだけのものではありません。マイクロインフルエンサーやコンテンツクリエイターは、パフォーマンスマーケターが熱心なコミュニティを利用し、彼らの商品のストーリーを伝える手助けをすることができます。」

では、ニッチな分野で適切なインフルエンサーを見つけるには、何から始めればいいのでしょうか。ChatGPTは素晴らしい情報源になり得ます。

プロンプトを試してみました:「ゲームアプリについて語るYouTubeのトップ10インフルエンサーのリストを作成してください」としたところ、以下のリストが返ってきました:

  1. PewDiePie
  2. Ninja
  3. Shroud
  4. MrBeast
  5. Ali-A
  6. Dream
  7. Lachlan
  8. Tfue
  9. Daithi De Nogla
  10. Muselk

そして、ChatGPTに「上記のリストをもとに、これらのインフルエンサーのYouTubeチャンネルやWebサイトへのリンクを追加してください」とお願いしました。このデータを表にして、インフルエンサーにアプリの宣伝について簡単に連絡できるようになりました。 

さらに、これらのインフルエンサーが宣伝するコンテンツやアプリのメリットなどに基づいて、ChatGPTがそれぞれのインフルエンサーに対する依頼メールを作成するよう促すこともできます。

アプリを広めるために関連するオンライン出版物を探す

インフルエンサーと同様に、ウェブサイト(ブログ、新着情報、ニッチメディアの出版物)も、コンテンツマーケティングや有料キャンペーンのトップクラスの場所であることに変わりはありません。また、ディープリンクを使えば、ユーザーが知っているウェブサイトや信頼できるウェブサイトで見た広告から、アプリに直接誘導することも簡単です。 

ニッチに関連するウェブサイトを把握することは、ChatGPTが便利なところです。例で説明しましょう:

私は、アメリカの犬の飼い主のために、毎月1箱のおやつを自宅に直接届けてくれる定期購入のショッピングアプリを提供しています。私のアプリを宣伝するのに関連する、米国にあるウェブサイトを5つ挙げてください。

返ってきた一覧は 

ChatGPTアプリのマーケティング対応:サードパーティメディアソースのアイデア出し

その後、上記と同じように、そのサイトのオーナーに送るための依頼メールを作成し始めます。

お客様の声の分析の効率化

ChatGPTは、実際のユーザーの声をもとに、プロダクトとマーケットのフィット感やアプリのマーケティング戦略を洗練させるのに役立つ素晴らしいアイテムです。ユーザーからのフィードバックで困るのは、すべての引用を検証して共通のテーマを特定するのに膨大な時間がかかることです。そこで、ChatGPTの出番です。

ユーザーの声を集めた大規模なデータセットを入力し、ChatGPTに共通のパターンを特定し、簡潔な主要テーマに分類するよう依頼することができます。

そうすることで、膨大な時間と労力を節約し、より効率的に戦略を指揮することができます。

しかし、現実にはどのように行われているのでしょうか。

アプリストアのあるアプリのレビューを全てコピー&ペーストしてChatGPTに入力しました。そして、AIに、1)重要なテーマを抜き出し、2)引用の50字要約を加えるように促しました。

以下は(略)戻ってきたものです:

ChatGPTアプリのマーケティング対応:お客様の声を分析する

これは、アプリを改善するためにプロダクトチームや開発者に伝えるべき非常に適切なフィードバックであり、メッセージング戦略を練り直し、ユーザーがアプリに対して抱く一般的な反論に対処するための貴重なリソースとなります。 

ChatGPTを活用して勝負!

結論

アプリを広めるためにChatGPTをどう活用するか?

あなたはすでに、市場・競合の概要、製品ロードマップ、コンテンツ戦略を手にすることができました。ここで立ち止まる理由はあるのでしょうか? 

ChatGPTを使ったマーケティングには、無限の可能性があります。 

また、ChatGPTに課題がないわけではありませんが、バランスよくアプローチすれば、人間の活動をすべて置き換えるのではなく、創造プロセスを加速させる強力な追加ツールになり得ます。 

しかし、効果的なプロンプトをデザインする方法がわかったのですから、あとはAIの力を十分に発揮できるかどうかにかかっています。 

あなたの想像力さえあれば可能性は無限大です。

 
 
 
 
 
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国内モバイルアプリ 調査レポート 2020年版 https://www.appsflyer.com/ja/resources/reports/japan-app-marketing/ Wed, 30 Mar 2022 14:55:43 +0000 https:////www.appsflyer.com//?post_type=resource&p=128631 State of Japan 2020 OG

2020年現在、日本のモバイル広告支出の規模は約1.2兆円弱ですが、2021年は約1.35兆円、2022年は約1.45兆円、2023年は約1.5兆円、そして2024年は約1.6兆円にのぼると予想されています。また、AppAnnie社によると、アプリストアでの消費支出は、2016年から19年にかけて45%伸びており、成長し続けています。 このように、モバイル広告支出が右肩上がりで増加している大きな要因として、さらに深いレベルでのデジタルの浸透による、モバイルアプリの接触時間・利用人数の増加による市場の拡大が挙げられます。 本レポートでは、このように成長傾向にある日本のアプリ市場を以下の観点から、12の業界カテゴリに分けて詳しく見ていきます。 国内アプリ市場 ユーザー獲得 アプリ内収益 リテンション モバイル不正広告 2020年のもっとも網羅的なモバイルアプリ調査レポートになります。 さあ、早速ダウンロードして気になるデータをみてましょう。

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State of Japan 2020 OG

2020年現在、日本のモバイル広告支出の規模は約1.2兆円弱ですが、2021年は約1.35兆円、2022年は約1.45兆円、2023年は約1.5兆円、そして2024年は約1.6兆円にのぼると予想されています。また、AppAnnie社によると、アプリストアでの消費支出は、2016年から19年にかけて45%伸びており、成長し続けています。 このように、モバイル広告支出が右肩上がりで増加している大きな要因として、さらに深いレベルでのデジタルの浸透による、モバイルアプリの接触時間・利用人数の増加による市場の拡大が挙げられます。

本レポートでは、このように成長傾向にある日本のアプリ市場を以下の観点から、12の業界カテゴリに分けて詳しく見ていきます。

  • 国内アプリ市場
  • ユーザー獲得
  • アプリ内収益
  • リテンション
  • モバイル不正広告

2020年のもっとも網羅的なモバイルアプリ調査レポートになります。

さあ、早速ダウンロードして気になるデータをみてましょう。

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マルチタッチアトリビューション:成功という名の「旅」を https://www.appsflyer.com/ja/blog/measurement-analytics/multi-touch-attribution/ https://www.appsflyer.com/ja/blog/measurement-analytics/multi-touch-attribution/#respond Mon, 08 Jul 2024 03:55:22 +0000 https://www.appsflyer.com/blog/uncategorized/%e3%83%9e%e3%83%ab%e3%83%81%e3%82%bf%e3%83%83%e3%83%81%e3%82%a2%e3%83%88%e3%83%aa%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%ef%bc%9a%e6%88%90%e5%8a%9f%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e5%90%8d/ Atibuição multitoque - quadrado

見込み客とブランドとのタッチポイントは、コンバージョンや販売に至るまでに5~50回あるといわれています。 現代の消費者はさまざまなチャネルやデバイスを利用し、オンラインとオフラインを常に行き来するため、タッチポイントが非常に多く、ジャーニーのマッピングがかつてないほど複雑になっています。  コンバージョンに至るこの複雑な経路を把握するのは至難の業で、マーケターにとってアトリビューションの分析はもはや悩みの種です。実際、2021年のeMarketerの調査では、クロスデバイスアトリビューション(英語記事)がメディア関係者にとって2番目に大きな課題(42%)にあげられています。 マーケターは、最大のパフォーマンスをもたらすタッチポイントとジャーニーを把握し、十分な情報にもとづいて予算を配分すべきですが、どうすればそれが可能になるのでしょうか。  マルチタッチアトリビューション(MTA)の登場 MTAでは、タッチポイントに影響力に応じてクレジットを配分します。実に理にかなっているといえます。では、なぜMTAは長い間マーケターを悩ませ続け、導入率も比較的低いままなのでしょうか。 本稿では、このような質問に答えるとともに、さまざまなマルチタッチアトリビューションモデルを紹介しつつ、それらのメリットと限界について検討します。また、マルチタッチから獲得したインサイトをマーケティング戦略の策定に役立てる方法や、ビジネスに適したモデルの選び方についても解説します。  では、さっそく見ていきましょう。  本稿のトピック: マルチタッチアトリビューションとは マルチタッチアトリビューションとはマーケティング計測手法の1つで、カスタマージャーニーにおけるオンラインとオフラインの複数のタッチポイントを考慮し、ビジネスごとにさまざまなロジックにもとづいて各タッチポイントにクレジットを配分します。  オフラインのタッチポイントには、テレビ(スマートテレビを除く)、ラジオ、印刷物(看板、クーポン、ダイレクトメールなど)、店頭、コールセンター、営業電話などが含まれます。  オンラインのタッチポイントは、デジタル属性の有料メディア、オウンドメディア、アーンドメディアに分けられます。  有料メディアには検索、ディスプレイ、ソーシャルなどが含まれ、オウンドメディアにはウェブサイト、メール、デモ、コンテンツマーケティング(ブログなど)、ブランドのソーシャルメディアアカウントなどが含まれます。サードパーティのソーシャルメディアやブログでの言及は、報道と同じようにアーンドメディアに含まれます。  マルチタッチアトリビューションでは、使用するモデルによって、タッチポイントを均等または不均等に重み付けを行います(詳細は後述します)。  シングルタッチアトリビューションとマルチタッチアトリビューション  シングルタッチは、ファーストタッチとラストタッチのいずれかのアトリビューションを指します。 ファーストタッチでは、カスタマージャーニーにおけるブランドとの最初の接点に全クレジットを割り当てます。一方ラストタッチでは、最後のタッチポイントに全クレジットを付加します。  もちろん、どちらのアトリビューションもユーザージャーニー全体をカバーするものではありませんが、マーケターにとってそれなりにメリットがあります。 ファーストタッチ(ブランディング向け) ブランドを世に出し、ファネルの上層を広げることに重点を置くのであれば、ファーストタッチアトリビューションモデルでも問題ありません。実装が比較的簡単で、顧客がブランドを知ったきっかけについてインサイトを得られるからです。  ラストタッチ(コンバージョン向け) 反対に、ラストタッチアトリビューションでは、ファネルの下層に目を向け、ユーザーのコンバージョンに寄与した要素に注目します。この要素を知ることがパフォーマンスマーケティングの本質ではあります。  マルチタッチ(全体像を把握) マルチタッチでは、より全体的な視点でファネル全体をカバーし、ユーザージャーニー全体からインサイトを引き出します。もう少し詳しく見ていきましょう。  マルチタッチアトリビューションのメリット もうおわかりのように、ファーストタッチアトリビューションもラストタッチアトリビューションも、近年のコンシューマージャーニーの現状(平均5~20回のタッチポイントがあること)を無視しています。だからこそ、マルチタッチアトリビューションが重要なのです。より高度なアプローチでジャーニーをマッピングすることで、ほかにもさまざまなメリットを得られます。  マルチタッチアトリビューションで複雑なカスタマージャーニーに対応できる 冒頭で、複数のデバイス、チャネル、タッチポイントによってカスタマージャーニーが複雑化していると述べました。MTAでは、実際のユーザージャーニーをより正確に反映させ、このような複雑さを克服できます。 現実を正確に把握すればするほど、どのような場所に影響力があり、タッチポイントをどのように組み合わるのがベストなのか理解を深めることができます。  ユーザージャーニーの全体像とそれに伴うタッチポイントを正確に把握することで、メッセージを適切にカスタマイズし、適切なチャネルで適切なタイミングで消費者にリーチできるようになるでしょう。   マルチタッチアトリビューションでバイアスを排除できる ユーザージャーニーの長さと幅に合わせてクレジットを配分するということは、最初と最後のタッチポイントを必要以上に重視しないということです。コンバージョンに至る経路にはタッチポイントが点在しており、それらの影響力の裏付けとなるデータを利用してクレジットを配分します。  たとえば、Facebookで貴社の有料広告を見たある消費者が、Googleで貴社のブランドを検索したとします。あなたがニュースサイトでリマーケティングを行ったところ、その消費者はGoogleに戻って特定の製品を検索し、購入にいたりました。  この場合、有料のタッチポイント(最初のタッチポイント)が検索(最後のタッチポイント)よりも価値が高いのかというと、それはわかりません。逆もまた然りです。そこでMTAモデルでは、このような問題を避けるために各チャネルに公正に配分します。 マルチタッチアトリビューションで俊敏性を強化できる マルチタッチでは、すべてのデータが1つのモデルにまとめられるため、タッチポイントの価値を特定しようとレポート間を行き来する必要はありません。俊敏性が高まることで、得られたインサイトをもとに戦略を軌道修正できます。  たとえば、マーケティング予算の大部分をファネル下層のプロモーションに充て、メールキャンペーンを実施していたとします。しかし、MTAモデルによると、見込み客をモバイルサイトに誘導し購入を促すうえで、ファネル上層に向けたソーシャルメディアキャンペーンが大いに役立つことがわかりました。  このようなインサイトから、ソーシャルメディアキャンペーンにコンバージョンを高める効果があることを確認したあなたは、戦略を見直し、ソーシャルメディアチャネルに集中的に予算を投入して、メールキャンペーンを縮小した結果、投資利益率(ROI)を最大限に高めることができました。  マルチタッチアトリビューションでマーケティング予算の膨らみを抑えられる カスタマージャーニーの理解を誤ると、どのタッチポイントの組み合わせが最大のROIをもたらすのか(または、パフォーマンスが低いのか。これも同じように重要です)わからなくなってしまいます。  マルチタッチアトリビューションで得られるインサイトにより、成果の出ていないチャネルへのマーケティング予算を削減し、その分を有望なチャネルに投入するタイミングを判断できます。  業界標準とゴールドスタンダード  マルチタッチはシングルタッチをしのぐメリットがあるにもかかわらず、期待されるほど浸透していません。その理由の1つは、マルチタッチアトリビューションが業界標準になっておらず、エコシステム全体に特定の状況で特定のモデルを利用するという合意がないからでしょう。  次の表を見ると、もっとも先進的な市場である米国でさえ、MTAの導入率は2021年時点でまだ65%にとどまっています。さらに、前年比の増加率はごくわずかで、MTAの利用に対する意識が変わっていないことがうかがえます。  ラストタッチアトリビューションが支払いに関する業界標準であり、アトリビューション企業が媒体企業にクレジットを割り当てる仕組みになっています。コンバージョンに貢献した当事者への支払いを確定するのは基本的にアトリビューション企業です。 たとえば、多くのモバイルアプリでは、発生したインストールについて、ラストタッチアトリビューションモデルにもとづきアドネットワークに料金を支払っています。ユーザーがインストールする直前に接触したメディアソースには、そのユーザーを誘導した対価が全額が支払われます。しかし、マーケティングファネル全体のインサイトを得たいマーケターにとっては、社内でMTAを併用することが重要です。各タッチポイントの価値がわかれば、今後のクレジットの配分に役立ちます。  今すべきこと コンバージョンの対価がラストタッチに応じて支払われるとしても、将来的によりスマートな意思決定ができるように、MTAで多面的に評価すべきです。 マルチタッチアトリビューションモデルの解説 MTAモデルには複数の種類があり、それぞれ独自のロジックを持ち、メリットやデメリットも異なります。  線形 線形モデルでは、ユーザージャーニーにおける各タッチポイントに均等にクレジットを適用します。線形モデルのメリットは、バイアスがかからず、ファネルの全体像を把握できる点です。  しかし、複数のタッチポイントの影響力に差があるかどうかを認識することはできません。たとえば、線形モデルでは、最初の有料のタッチポイント、2番目のオーガニック検索のタッチポイント、最後のダイレクトのタッチポイントには同等の価値があります。しかし、最初のタッチポイントがなければ、顧客はあなたの会社を知らないままだった可能性もあります。そうであれば、最初のタッチポイントの価値は最後のダイレクトのタッチポイントより重くなければなりません。 線形モデルはユーザージャーニーが単純化されることから、MTAのもっとも基本的な形とみなされています。  用途 […]

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Atibuição multitoque - quadrado

見込み客とブランドとのタッチポイントは、コンバージョンや販売に至るまでに5~50回あるといわれています。 現代の消費者はさまざまなチャネルやデバイスを利用し、オンラインとオフラインを常に行き来するため、タッチポイントが非常に多く、ジャーニーのマッピングがかつてないほど複雑になっています。 

コンバージョンに至るこの複雑な経路を把握するのは至難の業で、マーケターにとってアトリビューションの分析はもはや悩みの種です。実際、2021年のeMarketerの調査では、クロスデバイスアトリビューション(英語記事)がメディア関係者にとって2番目に大きな課題(42%)にあげられています。

マーケターは、最大のパフォーマンスをもたらすタッチポイントとジャーニーを把握し、十分な情報にもとづいて予算を配分すべきですが、どうすればそれが可能になるのでしょうか。 

マルチタッチアトリビューション(MTA)の登場

MTAでは、タッチポイントに影響力に応じてクレジットを配分します。実に理にかなっているといえます。では、なぜMTAは長い間マーケターを悩ませ続け、導入率も比較的低いままなのでしょうか。

本稿では、このような質問に答えるとともに、さまざまなマルチタッチアトリビューションモデルを紹介しつつ、それらのメリットと限界について検討します。また、マルチタッチから獲得したインサイトをマーケティング戦略の策定に役立てる方法や、ビジネスに適したモデルの選び方についても解説します。 

では、さっそく見ていきましょう。 

本稿のトピック:

  • マルチタッチアトリビューションとは
  • シングルタッチアトリビューションとマルチタッチアトリビューション 
  • マルチタッチアトリビューションのメリット
  • 業界標準とゴールドスタンダード 
  • マルチタッチアトリビューションモデルの解説
  • ビジネスに最適なモデルの選び方
  • ホリスティックアトリビューション
  • マルチタッチアトリビューションを実装するための5つのステップ 
  • マルチタッチアトリビューションの課題 

マルチタッチアトリビューションとは

マルチタッチアトリビューションとはマーケティング計測手法の1つで、カスタマージャーニーにおけるオンラインとオフラインの複数のタッチポイントを考慮し、ビジネスごとにさまざまなロジックにもとづいて各タッチポイントにクレジットを配分します。 

オフラインのタッチポイントには、テレビ(スマートテレビを除く)、ラジオ、印刷物(看板、クーポン、ダイレクトメールなど)、店頭、コールセンター、営業電話などが含まれます。 

オンラインのタッチポイントは、デジタル属性の有料メディア、オウンドメディア、アーンドメディアに分けられます。 

有料メディアには検索、ディスプレイ、ソーシャルなどが含まれ、オウンドメディアにはウェブサイト、メール、デモ、コンテンツマーケティング(ブログなど)、ブランドのソーシャルメディアアカウントなどが含まれます。サードパーティのソーシャルメディアやブログでの言及は、報道と同じようにアーンドメディアに含まれます。 

マルチタッチアトリビューションでは、使用するモデルによって、タッチポイントを均等または不均等に重み付けを行います(詳細は後述します)。 

シングルタッチアトリビューションとマルチタッチアトリビューション 

シングルタッチは、ファーストタッチとラストタッチのいずれかのアトリビューションを指します。

ファーストタッチでは、カスタマージャーニーにおけるブランドとの最初の接点に全クレジットを割り当てます。一方ラストタッチでは、最後のタッチポイントに全クレジットを付加します。 

もちろん、どちらのアトリビューションもユーザージャーニー全体をカバーするものではありませんが、マーケターにとってそれなりにメリットがあります。

ファーストタッチ(ブランディング向け)

ファーストタッチアトリビューションモデル

ブランドを世に出し、ファネルの上層を広げることに重点を置くのであれば、ファーストタッチアトリビューションモデルでも問題ありません。実装が比較的簡単で、顧客がブランドを知ったきっかけについてインサイトを得られるからです。 

ラストタッチ(コンバージョン向け)

ラストタッチアトリビューションモデル

反対に、ラストタッチアトリビューションでは、ファネルの下層に目を向け、ユーザーのコンバージョンに寄与した要素に注目します。この要素を知ることがパフォーマンスマーケティングの本質ではあります。 

マルチタッチ(全体像を把握)

マルチタッチでは、より全体的な視点でファネル全体をカバーし、ユーザージャーニー全体からインサイトを引き出します。もう少し詳しく見ていきましょう。 

ガイド

プライバシー重視の時代におけるモバイルアトリビューション入門:iOS 14以降におけるモバイル計測の完全ガイド

ダウンロードはこちら

マルチタッチアトリビューションのメリット

もうおわかりのように、ファーストタッチアトリビューションもラストタッチアトリビューションも、近年のコンシューマージャーニーの現状(平均5~20回のタッチポイントがあること)を無視しています。だからこそ、マルチタッチアトリビューションが重要なのです。より高度なアプローチでジャーニーをマッピングすることで、ほかにもさまざまなメリットを得られます。 

マルチタッチアトリビューションで複雑なカスタマージャーニーに対応できる

冒頭で、複数のデバイス、チャネル、タッチポイントによってカスタマージャーニーが複雑化していると述べました。MTAでは、実際のユーザージャーニーをより正確に反映させ、このような複雑さを克服できます。

現実を正確に把握すればするほど、どのような場所に影響力があり、タッチポイントをどのように組み合わるのがベストなのか理解を深めることができます。 

ユーザージャーニーの全体像とそれに伴うタッチポイントを正確に把握することで、メッセージを適切にカスタマイズし、適切なチャネルで適切なタイミングで消費者にリーチできるようになるでしょう。  

マルチタッチアトリビューションでバイアスを排除できる

ユーザージャーニーの長さと幅に合わせてクレジットを配分するということは、最初と最後のタッチポイントを必要以上に重視しないということです。コンバージョンに至る経路にはタッチポイントが点在しており、それらの影響力の裏付けとなるデータを利用してクレジットを配分します。 

たとえば、Facebookで貴社の有料広告を見たある消費者が、Googleで貴社のブランドを検索したとします。あなたがニュースサイトでリマーケティングを行ったところ、その消費者はGoogleに戻って特定の製品を検索し、購入にいたりました。 

マルチタッチアトリビューションタッチポイントの例

この場合、有料のタッチポイント(最初のタッチポイント)が検索(最後のタッチポイント)よりも価値が高いのかというと、それはわかりません。逆もまた然りです。そこでMTAモデルでは、このような問題を避けるために各チャネルに公正に配分します。

マルチタッチアトリビューションで俊敏性を強化できる

マルチタッチでは、すべてのデータが1つのモデルにまとめられるため、タッチポイントの価値を特定しようとレポート間を行き来する必要はありません。俊敏性が高まることで、得られたインサイトをもとに戦略を軌道修正できます。 

たとえば、マーケティング予算の大部分をファネル下層のプロモーションに充て、メールキャンペーンを実施していたとします。しかし、MTAモデルによると、見込み客をモバイルサイトに誘導し購入を促すうえで、ファネル上層に向けたソーシャルメディアキャンペーンが大いに役立つことがわかりました。 

このようなインサイトから、ソーシャルメディアキャンペーンにコンバージョンを高める効果があることを確認したあなたは、戦略を見直し、ソーシャルメディアチャネルに集中的に予算を投入して、メールキャンペーンを縮小した結果、投資利益率(ROI)を最大限に高めることができました。 

マルチタッチアトリビューションでマーケティング予算の膨らみを抑えられる

カスタマージャーニーの理解を誤ると、どのタッチポイントの組み合わせが最大のROIをもたらすのか(または、パフォーマンスが低いのか。これも同じように重要です)わからなくなってしまいます。 

マルチタッチアトリビューションで得られるインサイトにより、成果の出ていないチャネルへのマーケティング予算を削減し、その分を有望なチャネルに投入するタイミングを判断できます。 

業界標準とゴールドスタンダード 

マルチタッチはシングルタッチをしのぐメリットがあるにもかかわらず、期待されるほど浸透していません。その理由の1つは、マルチタッチアトリビューションが業界標準になっておらず、エコシステム全体に特定の状況で特定のモデルを利用するという合意がないからでしょう。 

デジタルアトリビューションの利用(2019年~2022年)
出典:eMarketer

次の表を見ると、もっとも先進的な市場である米国でさえ、MTAの導入率は2021年時点でまだ65%にとどまっています。さらに、前年比の増加率はごくわずかで、MTAの利用に対する意識が変わっていないことがうかがえます。 

ラストタッチアトリビューションが支払いに関する業界標準であり、アトリビューション企業が媒体企業にクレジットを割り当てる仕組みになっています。コンバージョンに貢献した当事者への支払いを確定するのは基本的にアトリビューション企業です。

たとえば、多くのモバイルアプリでは、発生したインストールについて、ラストタッチアトリビューションモデルにもとづきアドネットワークに料金を支払っています。ユーザーがインストールする直前に接触したメディアソースには、そのユーザーを誘導した対価が全額が支払われます。しかし、マーケティングファネル全体のインサイトを得たいマーケターにとっては、社内でMTAを併用することが重要です。各タッチポイントの価値がわかれば、今後のクレジットの配分に役立ちます。 

今すべきこと

コンバージョンの対価がラストタッチに応じて支払われるとしても、将来的によりスマートな意思決定ができるように、MTAで多面的に評価すべきです。

マルチタッチアトリビューションモデルの解説

MTAモデルには複数の種類があり、それぞれ独自のロジックを持ち、メリットやデメリットも異なります。 

線形

線形マルチタッチアトリビューションモデル

線形モデルでは、ユーザージャーニーにおける各タッチポイントに均等にクレジットを適用します。線形モデルのメリットは、バイアスがかからず、ファネルの全体像を把握できる点です。 

しかし、複数のタッチポイントの影響力に差があるかどうかを認識することはできません。たとえば、線形モデルでは、最初の有料のタッチポイント、2番目のオーガニック検索のタッチポイント、最後のダイレクトのタッチポイントには同等の価値があります。しかし、最初のタッチポイントがなければ、顧客はあなたの会社を知らないままだった可能性もあります。そうであれば、最初のタッチポイントの価値は最後のダイレクトのタッチポイントより重くなければなりません。

線形モデルはユーザージャーニーが単純化されることから、MTAのもっとも基本的な形とみなされています。 

用途

線形モデルは、どのようなタッチポイントが存在するか把握したいけれども、各タッチポイントの影響力までは知る必要がない場合に利用するとよいでしょう。 

時間減衰

時間減衰マルチタッチアトリビューションモデル

時間減衰モデルでは、コンバージョンの時点に近いタッチポイントほど、影響力が大きいと考えます。そのため、クレジットには重み付けがなされ、最後のタッチの比重がもっとも大きくなります。 

用途

時間減衰モデルは、ファネルの下層に戦略を集中させる企業に適しています。多くのマーケターが、販促キャンペーンなど検討の段階が短い場合このモデルを利用しています。 

しかし、時間減衰モデルでは、タッチポイントの性質を分析しません。たとえば、キャンペーンでバナー広告とインフルエンサーによる動画を使ったとします。バナーがインフルエンサーによる動画の後に表示された場合、時間減衰モデルでは、バナーがより多くのクレジットを得ることになります。 

意思決定プロセスにおいて、インフルエンサーが製品について語る動画よりもバナーに大きな影響力があったとは思えません。ただ動画の後に表示されたからという理由でバナーにより多くのクレジットを付加するのは、往々にして無理があります。 

U型

U型マルチタッチアトリビューションモデル

U型モデルでは、最初と最後の2つの重要なタッチポイントを重視し、それぞれに40%のクレジットを配分します。残りの20%は、中間のタッチポイントに分散されます。 

U型モデルは、カスタマージャーニーの起点と終点を把握したい場合に有効です。中間のタッチポイントも考慮され、低いながらもクレジットが付加されています。 

このモデルは、すべてのタッチポイントに同じ価値があるわけではないことを認識できる点で優れていますが、クレジットを配分するアプローチとしては比較的シンプルです。

用途

U型モデルは、eコマースアプリで低価格商品を展開するなど販売サイクルが短い場合に適しています。多くのアプリマーケターが、ブランドを世に出したタッチポイントと、コンバージョンに直結したタッチポイントに大きな価値を置きたいと考えています。

W型

W型マルチタッチアトリビューションモデル

U型モデルをさらに一歩進めたものがW型モデルです。ここでは、最初のタッチポイントのほか、リードの創出や機会の創出のタッチポイントにもクレジットが付加されます。 

W型モデルでは、メインのタッチポイントに30%ずつ配分し、残りの10%を中間のタッチポイント全体に配分します。 

たとえば、見込み客がホリデーパッケージを検索しているとします。検索中に、さまざまな目的地に関連する広告が数多く表示されました。その中で、booking.comの広告をクリックします。地中海での休暇というアイデアに引かれて、モバイルウェブでさらに詳しい情報を検索しました。そしてサイトに登録し、旅行先をウィッシュリストに追加しました。これが「リードの創出」と見なされます。この時点ではまだ休暇の予約には至っていません。 

数日後、「アプリをインストールしたユーザーに、キプロスでの休暇を10%割引で提供」というメールが届きます。メールに記載されたリンクをクリックすると、アプリストアが開きます。booking.comのアプリをダウンロードし、決済を完了させます。割引コードは、ディープリンク技術により自動的に入力されます。このメールは「機会の創出」とみなされます。

W型モデルでは段階の区別自体は明確ですが、ターゲットの行動を該当する段階に振り分けることが必ずしも簡単ではなく、計算が非常に複雑になる場合があります。 

用途

W型モデルは、販売サイクルが長く、カスタマージャーニーの進展に多くのタッチポイントが必要になる場合に利用すべきでしょう。 

フルパス

フルパスマルチタッチアトリビューションモデル

フルパスでは、最終的な販売/クロージングのタッチポイントを含め、上記のように4つの主要なタッチポイントにクレジットを付加します。4点にはそれぞれ22.5%のクレジットを割り当て、残りの10%を中間のタッチポイントに配分します。 

フルパスでは、機会の段階の先からもインサイトを得られ、ファネルをより詳細に見ることができるため、営業チームにとって優れたオプションです。  

用途

フルパスはW型モデルと同じように、販売サイクルが長く、顧客の検討の段階が長い製品(自動車のような高額商品など)を扱う企業に向いています。 

カスタム

カスタムマルチタッチアトリビューションモデル

カスタムモデルでは、ビジネスニーズに合わせてバージョンを作成できます。カスタム以外の上記のモデルは、それぞれ想定するビジネスユースケースが異なるため、絶対的な優劣は存在しません。 

カスタムモデルでは、ファネルの特定の段階に対してあるキャンペーンでは高いパーセンテージを割り当て、別のキャンペーンでは低めに割り当てるなど、微調整しながらハイブリッドモデルを作成できます。 

カスタムアプローチによりマーケターは柔軟にきめ細かくコントロールできる一方で、設定が複雑になりメンテナンスが難しいという面もあります。 

用途

カスタムモデルは、複雑なカスタマージャーニー全体をしっかりとカバーし、個別のビジネスに合わせて適用できます。たとえば旅行アプリのように、広範なタッチポイントの計測が必要にするアプリでは、カスタマイズ可能なモデルが有効です。 

マルコフ連鎖

マルコフ連鎖の例

マルコフ連鎖は、確率過程論を発展させたロシアの数学者、アンドレイ・マルコフの名に由来します。 

マルコフの理論では、起こりうる事象の順序が記述され、各事象の確率は前の事象の「状態」に依存します。 

これがマルチタッチアトリビューションと何の関係があるのかというと、この理論を高度なMTAモデリングに適用することで、マーケターはより正確にユーザージャーニーをモデル化するフレームワークを構築できるのです。 

マルコフ連鎖モデルとキャンペーンのデータを組み合わせることで、マーケターは見込み客があるタッチポイントから次のタッチポイントに遷移する確率を特定できます。 

たとえば、顧客がLinkedInの広告を見て(最初のタッチポイント)、企業のウェブサイトを閲覧し(遷移)、その製品に関連する製品動画をクリック(2番目のタッチポイント)したとします。 

顧客がタッチポイント間を遷移する回数から確率を算出します。連鎖が完成すると、成功にもっとも近い道筋やカスタマージャーニーにおける各状態の重要度を確認できます。  

ビジネスに最適なモデルの選び方

マルチタッチアトリビューションに関しては、万能型のアプローチは存在しません。 

最終的には、アプリとキャンペーンの具体的なKPIによって判断する必要があります。たとえば、アプリのダウンロード数を計測する場合は、時間減衰モデルが最適かもしれません。しかし、LTV(顧客生涯価値)を計測するのであれば、フルパスモデルなど、コンバージョン後のタッチポイントもカバーするモデルを選ぶべきでしょう。 

モデルを選ぶ前に、KPIを決めて、最適なモデルを検討することが重要です。

さまざまなモデルをテストし、自社の戦略に近いかどうかを検証する必要もあります。あるモデルで必要なインサイトを得られなければ、別のモデルを試してみましょう。 

最後に、さまざまなモデルでの結果を比較し、どこを最適化すれば改善できるかを確認します。 

ホリスティックアトリビューション 

さまざまなマルチタッチモデルによって、マーケターがより高度な方法でクレジットを配分できることを説明しました。しかし、真に全体的な視野で眺めるには、MTAをマーケティングミックスモデリング(MMM)と組み合わせる必要があります。 

マルチタッチアトリビューションとマーケティングミックスモデリングの組み合わせ

MMMは従来、予算のプランニングや戦略のために使用され、トップダウンアプローチでアトリビューションモデリングを行います。多くのデジタルアトリビューションモデルがユーザーレベルのリアルタイムデータ(または限りなくリアルタイムに近いデータ)を利用するのとは対照的に、MMMのインサイトは集約型で、四半期や年次の戦略的会話の一部として参照されます。   

MMMでは、マーケティングや広告以外にも、マクロ経済情勢から季節性、さらには天候に至るまで、商業に影響を与えるさまざまな要因を考慮します。 

たとえば、2020年にアプリのダウンロード数が33%増加しましたが、これはコロナウイルス感染症(COVID-19)のロックダウン対策と自宅待機が主な要因です。マーケターはパンデミックを計算に入れたMMMを外部の影響の評価や戦略のプランニングに活用できます。 

MTAとMMMを併用することで、上述した俊敏がさらに高まります。MMMによる戦略的側面とMTAによる戦術的側面は、いわばコインの表と裏です。

たとえば、タクシー乗車アプリのプッシュ通知で10%の割引コードを送信する場合、暴風雨の日と猛暑の日では、どちらが受けが良いでしょうか。MTAを通じて得られたデータと外部要因に関するインサイトを組み合わせることで、マーケターはよりスマートな意思決定を行えます。 

マルチタッチアトリビューションを実装するための5つのステップ 

マルチタッチアトリビューションを5つのステップで実装

マルチタッチアトリビューション戦略の実装は、5つのステップにまとめられます。 

1.KPIを決める

前述したように、KPIは戦略の指針となります。  ユーザー獲得が主な目的であれば、LTVやアンインストール率を計測する場合とは異なるモデルを選択できます。計測対象が明確になれば、ニーズに最適なアトリビューションモデルを導き出せます。

2.データをクリーニングする

現在、多くの組織がCRMシステムに顧客データを保存していますが、定期的にメンテナンスとクリーニングを行わないと、データが問題を引き起こす可能性があります。 

データを徹底的に監査し、品質基準を満たしていることを確認しましょう。連絡先フィールドの欠落の修正、重複データの削除、データが正しいフィールドに入力されていることの確認、タイプミスや不正確な情報(役職名や会社名が古いままなど)の修正を行います。 

データの不備は分析に穴を空け、誤った仮定を導き、最終的に予算の浪費につながります。 

iOS 14の登場やその他のプライバシー対策により、データの品質とその保護対策はかつてないほど重要になっています。 

実際、データ品質が世界的に収益アトリビューションの最大の障壁としてあげられており(43%)(英語記事)、アトリビューションプロセスの早い段階でデータをクリーンにすることが、長期的な成果をもたらします。 

3.分析する

データを収集したら、各タッチポイントの役割を特定できる分析ソフトウェアでデータを分析します。そうすることで、インサイトの特定や、最適化が必要なアプリキャンペーンへの対処を行いやすくなります。 

4.こまめに最適化する

メトリクスを継続的に確認し、パフォーマンスの低いチャネルがないか評価します。問題が見つかった場合は、キャンペーンを適宜調整しましょう。アトリビューションには、常にビジネス目標を反映させる必要があります。目標が変わったら、最適化、再編成、または別のアトリビューションモデルを試す必要もあるかもしれません。 

5.モデル全体にインサイトを適用する

トレンドを特定し、データパターンを把握したら、これらのインサイトを今後のマーケティング活動に適用し、キャンペーンやチャネルのパフォーマンスを向上させます。 

これは継続的なプロセスであることを忘れてはなりません。新たなインサイトを獲得したら、必ず適用して成果の向上を図りましょう。 

マルチタッチアトリビューションの課題 

メリットだらけのマルチタッチアトリビューションですが、課題がないわけではありません。そのいくつかを説明します。  

業界標準がない

前述したように、ラストタッチには不十分な面があるにもかかわらず、料金システムとして業界標準となっています。 

それは、マルチタッチが複雑で、エコシステム全体の複数の当事者から合意を得る必要があるからです。 

たとえば、W型モデルを利用するとします。それには、3つの主要なタッチポイントにおいて、報酬がラストクリックに100%支払われるのではなく、それぞれに30%ずつ配分される仕組みへの合意が必要です。

すべてのパートナー、広告主、広告ネットワークが共通認識を持つべきであり、それには業界全体での連携が求められますが、有意義な形での実現には至っていません。

スキルが必要

マルチタッチモデルは実装も分析も簡単ではありません。 

モデルを導入する能力や、モデルから得られるインサイトを収集する能力がすべての企業にあるわけではありません。実際、マルチタッチアトリビューションについて「十分に」理解していると考えている企業はわずか9%というデータ(英語ページ)もあります。 

結果の検証が困難

一部のアトリビューションモデルでは、結論に達するまでの経路が多くのマーケターにとって謎のままであり、結果の検証が困難になっています。たとえば、アトリビューションモデルでは、マーケターがいくつかのアクションがオーガニックに起こることを知っていても、アクションが常にタッチポイントにクレジットされます。 

マーケターはインクリメンタルテストを実施することで、特定のマーケティングキャンペーンに関連して発生したコンバージョンや単独で発生したコンバージョンを特定し、アトリビューションの結果をより明確に把握できます。   

インクリメンタリティは新しい概念ではありませんが、実行と分析が複雑なためにほぼ見過ごされてきました。しかし、iOS 14の登場以降、データ主導のインサイトをサポートしギャップを埋めるためのツールとして、近年支持を集めています。 

オフラインのメトリクスに限りがある

マルチタッチアトリビューションモデルでは、複数のチャネルとデバイスを組み込むことが前提となっています。これらには、理論的にはテレビ、ラジオ、印刷物などのオフラインチャネルも含まれます。 

しかし、これらのチャンネルを特定するのは非常に難しく、関連データも著しく不足しています。このため、取得したデータをどのようにして選択したモデルに集約するかという課題が生じます。 

完璧なものは存在しない

どのモデルも完璧なソリューションにはなりえません。 

キャンペーンによって要件も目標も異なります。したがって、キャンペーンを開始する前に要件や目標を評価し、最適なモデルを適用することが重要です。 

必要なインサイトが得られない場合はいつでもモデルを変更できることを覚えておきましょう。試行錯誤が必要な場合もあります。 

プライバシーに関する変更

サードパーティのCookieの制限とAppleのIDFAモバイル広告識別子の廃止により、チャネルをまたいで顧客を特定することが難しくなるため、アトリビューションはより困難になります。代わりに、インクリメンタルテストのような手法による集約型のアトリビューションと計測が中心になっていくでしょう。 

ファーストパーティデータも重要になります。たとえば、ユーザーをブランドのモバイルウェブに誘導し、そこからさらにブランドのモバイルアプリに誘導することを考えてみましょう(このようなシナリオでは、IDFAを収集する必要はありません)。 

重要なポイント 

マルチタッチアトリビューションにより、カスタマージャーニーにおける各タッチポイントの影響を分析し、もっとも高い価値をもたらす方法を特定できます。 

自社のニーズに最適なモデルを把握するために、次のことを覚えておきましょう。 

  1. 顧客がさまざまなチャネルやデバイスを行き来する現在のデジタル世界では、マルチタッチアトリビューションにより、マーケターはカスタマージャーニーをより正確に把握できます。 
  2. より広いカスタマージャーニーにつながるタッチポイントを見つけたら、それがどのようなものでも前進は前進です。インサイトを引き出してマーケティングファネルに落とし込みましょう。 
  3. キャンペーンのKPIを決めて、最適なモデルを判断しましょう。 
  4. 完璧なモデルは存在しません。それぞれのモデルにメリットとデメリットがあり、どれが自分たちの目標に最適なのか判断するのは自分たち自身です。 
  5. 業界標準の料金システムはラストタッチです。マルチタッチアトリビューションモデルを併用することで、マーケティング活動に関するインサイトを獲得し、今後の戦略の指針にすることができます。 

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WWDC24とAdAttributionKit:SKANにとどまり静観しよう  https://www.appsflyer.com/ja/blog/mobile-marketing/ad-attribution-kit-wwdc24/ Wed, 26 Jun 2024 02:53:58 +0000 https://www.appsflyer.com/blog/uncategorized/wwdc24%e3%81%a8adattributionkit%ef%bc%9askan%e3%81%ab%e3%81%a8%e3%81%a9%e3%81%be%e3%82%8a%e9%9d%99%e8%a6%b3%e3%81%97%e3%82%88%e3%81%86/ WWDC24 and AdAttributionKit: Keep calm and SKAN on - Featured Image

モバイルアプリマーケターであれば、WWDC23のハイライトの1つとして、AppleがSKAN 5と新しいリエンゲージメント機能を発表したことをあげるのではないでしょうか。そんな発表から早一年、WWDC24ではSKAN 5に関する言及はありませんでした。  では、どんな発表があったのでしょうか。Appleが発表した新しいAPIやデベロッパーツールには、たとえばMarketplaceKitiがあります。これはiOS上で代替アプリマーケットプレイスを安全に運用できるようにするためのものです。  さらに重要なのがAdAttributionKitで、アプリアトリビューションに大きな変化が生じるとされています。これは一体どのようなもので、デベロッパーやマーケターにどのような影響があるのでしょうか。変化し続けるアプリのエコシステムに生じるであろう次の変化について、本稿で考えてみたいと思います。 AdAttributionKitとは 簡単に言うと、AdAttributionKitはAppleの新しいアトリビューションフレームワークで、より幅広い広告アトリビューション機能を実行できるようになります。Apple App Storeやその他のマーケットプレイスにおけるプライバシー対策をさらに強化するために構築され、特にEUのデジタル市場法(DMA)に対するAppleの解釈にもとづき、規制上の要求に応えようとするものです。 AdAttributionKitとSKANの違い 表面的には、AdAttributionKitはいわばカッコつきの「SKAN 5」といえるかもしれません。SKAN 4と同じく暗号署名された3つのポストバックや64通りのコンバージョン値を提供し、同等のプライバシー機能を備えたフレームワークであるからです。とはいえ、違いがまったくないわけではありません。 代替アプリストアに対応 AdAttributionKitはSKAdNetworkを基盤として構築されており、より多くのマーケットプレイスに優れた統合機能と拡張機能を提供します。Appleのツールに慣れているマーケターなら簡単かつスムーズに適応できます。 AdAttributionKitはiOS 17.4以降に対応しています。一部の機能はまだベータ版で、iOS 18でリリースされる予定です。SKANとは異なり、サポートはApple App Storeにとどまらず、代替マーケットプレイスにも及びます。この機能拡張により、複数のアプリストアをまたぐクロスアトリビューションが可能になります。さまざまなプラットフォーム全体でリーチの最大化を目指すなら、ぜひ活用したい機能です。しかし、代替マーケットプレイスがほぼ存在しないため、この機能の即自的影響は限りなく小さいでしょう。 リエンゲージメント機能 WWDC23でプレビューされたリエンゲージメント機能がAdAttributionKitに組み込まれ、すでにアプリをインストールしているユーザーが広告をクリックした場合のコンバージョンをトラッキングできるようになりました。ユーザーリテンションに重きを置く広告主様にとって、これは大きな機能強化です。一方、SKANではリエンゲージメントがサポートされていないものの、マーケターはディープリンクやその他の方法をうまく活用しながらユーザーとのインタラクションを計測しています。そのため、AdAttributionKitの採用を直ちに迫られることはありません。 AppleがAdAttributionKitにリエンゲージメントを組み込んだのは、すべてのアトリビューションを1か所に集約するためです。リエンゲージメントを統合することで、レポーティングを合理化し、幅広く採用を促したいというのがねらいでしょう。ただ、リエンゲージメントに対するビュースルーアトリビューションが欠如しているため、マーケターが収集できるインサイトの粒度に限りがあり、広告効果の全体像が把握しづらくなっています。 新しいデベロッパーモードと不正防止  AdAttributionKitには、計測プロセスを簡素化することでアプリの開発とテストを容易にする新しいデベロッパーモードが導入されています。新しいデベロッパーモードでは計測プロセスが簡素化され、アトリビューション設定を簡単にテストできます。複雑な構成は不要で、ライブデータを待つ必要もありません。リアルタイムのデータとデバッグ情報でデバッグが強化されるため、デベロッパーはアトリビューションに関する問題を迅速に特定、修正し、アトリビューションメカニズムの精度と信頼性を確保できます。 さらにAppleは、広告をフォアグラウンドで表示することを義務付けたり、インプレッションを早期に終了させるタイマーの使用を制限したりするなど、広告不正への対策を強化しています。  これらの変更措置は、広告計測における整合性と精度を高めるというAppleのコミットメントを示すものです。デベロッパーは、新しいモードでテスト段階を大幅にスピードアップできるだけでなく、不正防止対策により、エンゲージメントのメトリクスの精度と有意性を確保できます。 AdAttributionKitへの移行に向けて:アドネットワークと広告主様が知っておくべきこと SKANと統合済みのネットワークにとって、AdAttributionKitへの移行は比較的簡単なはずです。両システムは、データの重複を引き起こすことなく共存できるように設計されています。特にAppsFlyerのお客様は、同じダッシュボードでSKANとAdAttributionKitの両方のアクティビティを監視できるため、重要な情報を見逃すこともなく安心です。 AdAttributionKitには有望な新機能が備わっていますが、現在の状況を見る限り、広告主様にとって今すぐ採用しなければならない緊急性はありません。代替マーケットプレイスがほぼ存在せず、リエンゲージメントもすでに十分にサポートされているため、AdAttributionKitの今後の展開に気を配りながら、SKANの強力な機能を活用し続けるスタンスで問題ないでしょう。

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モバイルアプリマーケターであれば、WWDC23のハイライトの1つとして、AppleがSKAN 5と新しいリエンゲージメント機能を発表したことをあげるのではないでしょうか。そんな発表から早一年、WWDC24ではSKAN 5に関する言及はありませんでした。 

では、どんな発表があったのでしょうか。Appleが発表した新しいAPIやデベロッパーツールには、たとえばMarketplaceKitiがあります。これはiOS上で代替アプリマーケットプレイスを安全に運用できるようにするためのものです。 

さらに重要なのがAdAttributionKitで、アプリアトリビューションに大きな変化が生じるとされています。これは一体どのようなもので、デベロッパーやマーケターにどのような影響があるのでしょうか。変化し続けるアプリのエコシステムに生じるであろう次の変化について、本稿で考えてみたいと思います。

AdAttributionKitとは

簡単に言うと、AdAttributionKitはAppleの新しいアトリビューションフレームワークで、より幅広い広告アトリビューション機能を実行できるようになります。Apple App Storeやその他のマーケットプレイスにおけるプライバシー対策をさらに強化するために構築され、特にEUのデジタル市場法(DMA)に対するAppleの解釈にもとづき、規制上の要求に応えようとするものです。

AdAttributionKitとSKANの違い

表面的には、AdAttributionKitはいわばカッコつきの「SKAN 5」といえるかもしれません。SKAN 4と同じく暗号署名された3つのポストバックや64通りのコンバージョン値を提供し、同等のプライバシー機能を備えたフレームワークであるからです。とはいえ、違いがまったくないわけではありません。

代替アプリストアに対応

AdAttributionKitはSKAdNetworkを基盤として構築されており、より多くのマーケットプレイスに優れた統合機能と拡張機能を提供します。Appleのツールに慣れているマーケターなら簡単かつスムーズに適応できます。

AdAttributionKitはiOS 17.4以降に対応しています。一部の機能はまだベータ版で、iOS 18でリリースされる予定です。SKANとは異なり、サポートはApple App Storeにとどまらず、代替マーケットプレイスにも及びます。この機能拡張により、複数のアプリストアをまたぐクロスアトリビューションが可能になります。さまざまなプラットフォーム全体でリーチの最大化を目指すなら、ぜひ活用したい機能です。しかし、代替マーケットプレイスがほぼ存在しないため、この機能の即自的影響は限りなく小さいでしょう。

リエンゲージメント機能

WWDC23でプレビューされたリエンゲージメント機能がAdAttributionKitに組み込まれ、すでにアプリをインストールしているユーザーが広告をクリックした場合のコンバージョンをトラッキングできるようになりました。ユーザーリテンションに重きを置く広告主様にとって、これは大きな機能強化です。一方、SKANではリエンゲージメントがサポートされていないものの、マーケターはディープリンクやその他の方法をうまく活用しながらユーザーとのインタラクションを計測しています。そのため、AdAttributionKitの採用を直ちに迫られることはありません。

AppleがAdAttributionKitにリエンゲージメントを組み込んだのは、すべてのアトリビューションを1か所に集約するためです。リエンゲージメントを統合することで、レポーティングを合理化し、幅広く採用を促したいというのがねらいでしょう。ただ、リエンゲージメントに対するビュースルーアトリビューションが欠如しているため、マーケターが収集できるインサイトの粒度に限りがあり、広告効果の全体像が把握しづらくなっています。

新しいデベロッパーモードと不正防止 

AdAttributionKitには、計測プロセスを簡素化することでアプリの開発とテストを容易にする新しいデベロッパーモードが導入されています。新しいデベロッパーモードでは計測プロセスが簡素化され、アトリビューション設定を簡単にテストできます。複雑な構成は不要で、ライブデータを待つ必要もありません。リアルタイムのデータとデバッグ情報でデバッグが強化されるため、デベロッパーはアトリビューションに関する問題を迅速に特定、修正し、アトリビューションメカニズムの精度と信頼性を確保できます。

さらにAppleは、広告をフォアグラウンドで表示することを義務付けたり、インプレッションを早期に終了させるタイマーの使用を制限したりするなど、広告不正への対策を強化しています。 

これらの変更措置は、広告計測における整合性と精度を高めるというAppleのコミットメントを示すものです。デベロッパーは、新しいモードでテスト段階を大幅にスピードアップできるだけでなく、不正防止対策により、エンゲージメントのメトリクスの精度と有意性を確保できます。

AdAttributionKitへの移行に向けて:アドネットワークと広告主様が知っておくべきこと

SKANと統合済みのネットワークにとって、AdAttributionKitへの移行は比較的簡単なはずです。両システムは、データの重複を引き起こすことなく共存できるように設計されています。特にAppsFlyerのお客様は、同じダッシュボードでSKANとAdAttributionKitの両方のアクティビティを監視できるため、重要な情報を見逃すこともなく安心です。

AdAttributionKitには有望な新機能が備わっていますが、現在の状況を見る限り、広告主様にとって今すぐ採用しなければならない緊急性はありません。代替マーケットプレイスがほぼ存在せず、リエンゲージメントもすでに十分にサポートされているため、AdAttributionKitの今後の展開に気を配りながら、SKANの強力な機能を活用し続けるスタンスで問題ないでしょう。

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勝てるクリエイティブ戦略を実現する方法 https://www.appsflyer.com/ja/resources/guides/creative-strategy/ Fri, 19 Apr 2024 07:06:54 +0000 https://www.appsflyer.com/resources//%e5%8b%9d%e3%81%a6%e3%82%8b%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%a8%e3%82%a4%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%96%e6%88%a6%e7%95%a5%e3%82%92%e5%ae%9f%e7%8f%be%e3%81%99%e3%82%8b%e6%96%b9%e6%b3%95/ How to deliver a winning creative strategy - OG image

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How to deliver a winning creative strategy - OG image

はじめに

今日は、モバイルアプリの勝てるクリエイティブ戦略について、基本的な事項を詳しく説明します。

そう聞いて、「すばらしいアプリを完成させたら、大変な仕事はもう終わったはずだ」と思う方もいるかもしれません。

ですが、世界一優れたアプリを開発しても、誰にも知られなければ一銭にもなりません。アプリを世界に広めるには、魅力的なコンテンツ(クリエイティブな側面)と、それを提供するための揺るぎない計画(戦略的な側面)の両方が必要です。 

一流のクリエイティブ戦略は、オーディエンスの心をつかむアプリマーケティングキャンペーンを実施するための重要な鍵であり、アプリインストールとユーザーエンゲージメントを増やすために不可欠です。また、競合他社に打ち勝ち、スイートスポットを攻略して、潜在的なユーザーをあっと言わせるためのプレイブックの役割も果たします。 

それでは、モバイルアプリの勝てるクリエイティブ戦略を構築する(そして改善する)プロセスについて見ていきましょう。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第1章 - クリエイティブ戦略が重要な理由

第1章:クリエイティブ戦略が重要な理由

注目を浴びるに値するモバイルアプリを完成させたら、マーケティングキャンペーンを通じてお客様の心に残るユニークなメッセージを発信するために、効果的なクリエイティブ戦略が必要になります。理由は次のとおりです。 

創造的な思考を引き出す

クリエイティブ戦略は、斬新なアイデアを生み出す基盤としての役割を果たし、創造的な思考を引き出すための構造化された枠組みを提供するものです。モバイルアプリマーケティングにおいてこれが意味するのは、すでに飽和状態にある市場でアプリを売り出すために、ユニークなコンセプトをブレストしながら開発することです。

明確さと一貫性のためのブループリントを提供する

適切に定義されたクリエイティブ戦略は、明確なロードマップとして機能します。戦略に従ってマーケティングイニシアティブを進めることで、さまざまなチャネルで一貫したメッセージとビジュアルを使用することになります。こうした一貫性は、ブランド認知度や、ユーザーのロイヤリティ、信頼性を育み、アプリのリテンションと成功を促進するため、競争の激しい今日のアプリ市場において非常に重要です。

勝てるクリエイティブ戦略 - ブループリントを提供

市場の変化を予測する

モバイルアプリ市場は急速に変化しているため、持続的な成功のためには適応性が極めて重要です。クリエイティブ戦略は、このような変化を予測するためのツールとなり、情報に基づいて随時俊敏に対処するのに役立ちます。こうしたプロアクティブなアプローチによって、戦術をすみやかに調整できれば、刻々と変化する状況の中でもブランドの人気を維持することができます。

最高のコストパフォーマンスを実現する

コストを無駄にしないためにも、モバイルアプリマーケティングは時間が勝負です。しっかりとしたクリエイティブ戦略があれば、限られたリソースを効果的に配分して、もっともインパクトのある取り組みを優先的に進めることができます。こうすることで、無駄をなくし、高いROIを実現できます。 

方向性を維持する

クリエイティブ戦略は、成功のベンチマークとして機能します。クリエイティブ戦略でゴールと期待事項を定義することで、キャンペーンの全体的な目標に適したクリエイティブを採用できます。これにより、マーケティング活動がより効果的になり、方向性が逸れるリスクを軽減できます。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第2章 - クリエイティブ戦略の構築方法

第2章:クリエイティブ戦略の構築方法

次に、モバイルアプリのための斬新なクリエイティブ戦略を構築する方法について説明しましょう。手順は以下の通りです。

1 — マーケティング目標を定義する

まずは、モバイルアプリマーケティングキャンペーンの目標を明確に定義することから始めましょう。アプリのダウンロード数を増やす、アプリエンゲージメントを高める、リテンション率を向上させるなど、何を目指しているのかを考えてみます。たとえば、ユーザーのエンゲージメントを高めるのであれば、アプリ内のインタラクティブな体験やパーソナライズされたプッシュ通知について検討します。

2 — クリエイティブ戦略のステートメントを作成する

端的かつ効果的なクリエイティブ戦略のステートメントを作成します。このステートメントは、キャンペーンの目的、価値提案、ターゲットオーディエンスを示す確固とした指標となります。たとえば、「私たちのモバイルアプリキャンペーンは、アプリのユニークな機能に焦点を当てたインタラクティブなソーシャルメディアコンテンツを通じて、Z世代ユーザーのダウンロード数を30%増加させることを目的とします」といったステートメントを作成します。

3 — マーケティングキャンペーンの予算を決める

キャンペーンのあらゆる側面を考慮した包括的な予算を作成します。予算には、人件費、有料マーケティング、必要なツールやサービスの費用が含まれます。キャンペーンの財務上の制約や目標にもとづいてリソースを配分します。

4 — ターゲットのオーディエンスを理解する

ターゲットとなるオーディエンスの世界(人口統計、行動、嗜好)を深く掘り下げましょう。この情報にもとづいて、メッセージの内容や、デザインおよびチャネルの選択が決まります。たとえば、フィットネスアプリのクリエイティブ戦略では、ワークアウトのトラッキング、フィットネスプランのパーソナライズ、ソーシャル共有オプションなどの機能に焦点を当てたキャンペーンを実施できます。 

勝てるクリエイティブ戦略 - ターゲットのオーディエンスを理解する

5 — キャンペーン要素と成功の計測方法を決める 

ビジュアル、広告コピー、インタラクティブ機能など、キャンペーンの核となる要素を特定すると同時に、アプリのKPI(重要業績評価指標)を目標に沿って選択します。KPIとして考えられるのは、アプリのダウンロード数、ユーザーリテンション率、ソーシャルメディアエンゲージメントなどです。たとえば、アプリの機能を紹介する魅力的なビデオを作成し、ビデオの再生回数やその後のアプリインストール数をKPIとすることができます。

これにより、クリエイティブに関する意思決定をデータに基づいて行うことができます(クリエイティブ分析)。

6 — トーン&マナーを明確にする

モバイルアプリのマーケティング素材の雰囲気、つまりトーン&マナーを明確にします。ブランドに沿った、オーディエンスの心をつかむ素材を使用しましょう。たとえば、ゲームアプリでは遊び心のあるエネルギッシュなトーン、金融アプリではより専門的で情報を重視したアプローチを選ぶことができます。一貫性がブランド認知の鍵であることを忘れないでください。

7 — モバイルアプリのUSPをまとめる

独自のUSP(販売提案)を明確にし、自社のモバイルアプリのどのような点が競合アプリと違うのかをアピールしましょう。ユーザーの注目を集めるために、その差別化ポイントをクリエイティブ戦略の焦点とします。たとえば、パーソナライズされたワークアウトプランを提供するアプリの場合は、基本的なワークアウトアプリが多い中で、いかにフィットネスに特化しているかかを前面に押し出します。

勝てるクリエイティブ戦略 - アプリのUSPをまとめる

8 — ステークホルダーを特定し、適宜関与させる

マーケティングマネージャー、UXデザイナー、デベロッパー、外部パートナーなど、モバイルアプリマーケティングキャンペーンの主要なステークホルダーを特定します。円滑な連携と意思決定を促進するために、役割、責任、期待事項を明確に伝えておきます。

9 — プロジェクトのタイムラインと期限を設定する

キャンペーン中にさまざまなタスクやマイルストーンを実行するために、現実的なタイムラインを作成します。チームメンバーやステークホルダーとスケジュールを調整し、誰がいつ何をするのかを明確にすることで、スムーズなプロジェクトの流れを作ります。アプリを一般提供する準備として、デモ、ベータテスト、プロモーション素材の最終調整のための時間を割り当てます。

10 — キャンペーンを開始する

いよいよキャンペーンの始まりです。選択したチャネルでクリエイティブ戦略を展開しましょう。KPIを注視し、リアルタイムで調整を行いながら、魅力的なビジュアル、メッセージ、独自の機能への関心を高めます。

11 — テストと調整を繰り返す

勝てるクリエイティブ戦略 - クリエイティブのABテスト

できる限りクリエイティブのテストを行いましょう。 

モバイルA/Bテストを実施し、フィードバックを収集して、アプリのメッセージ、デザイン要素、ターゲティング戦略を調整します。さまざまな広告クリエイティブ、メッセージのニュアンス、オーディエンスのセグメントを試すことで、キャンペーン全体のパフォーマンスを最適化します。

さらに、キャンペーンのデータや指標を分析し、改善すべき点を突き止めましょう。ユーザーの行動、市場動向、競合分析から得たインサイトを使って、モバイルアプリマーケティング戦略を調整します。 

時間の経過とともに最大限成果が上がるよう、アプローチを繰り返して改善します。たとえば、ある特定のグループがキャンペーンを気に入っているというデータが得られた場合は、そのグループを惹きつけるようなクリエイティブをさらに作成します。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第3章 - 計測すべきKPI

第3章:計測すべきKPI

クリエイティブ戦略を開始したら、キャンペーンを計測して最適化する必要があります。ここでは、クリエイティブ戦略を強化するために監視する価値のある、重要なアプリのKPIをいくつか紹介します。 

1 — コンバージョン率

キャンペーンが意図している目的行動をユーザーがどれだけ行ったかを示します。たとえば、アプリのインストール、プレミアム機能へのアップグレード、アプリ内課金といった行動です。 

コンバージョン率が高ければ、クリエイティブ戦略が潜在ユーザーを実際のユーザーにうまく変換できていることを意味し、逆もまた同じです。

2 — クリックスルー率

CTAボタンをクリックして詳細を確認したユーザーの割合です。 

このKPIは、意図した行動をユーザーに実行してもらうのに、クリエイティブがどれだけ効果的であるかを示します。広告をクリックしてアプリのインストールページにアクセスした場合が該当します。クリックスルー率が高いということは、クリエイティブのパフォーマンスが高いということです。

3 — エンゲージメント指標(シェア、いいね、コメント)

勝てるクリエイティブ戦略 - エンゲージメント指標

使用中のクリエイティブは拡散されているでしょうか?ソーシャルプラットフォームでのシェア、いいね、コメントの数はどのくらいでしょうか? 

これらは全体像を示すものではありませんが、クリエイティブの有効性を検証し、それに対するユーザーの反応を把握するのに最適です。こうした指標は、モバイルアプリマーケティングのコンテンツに対するユーザーのエンゲージメントや関心のレベルを計測する手段と考えてください。

4 – 遅行指標

遅行指標は、キャンペーン実施後の成果と結果を計測したもので、クリエイティブ戦略が収益に与えた影響の具体的な証明となるものです。たとえば、キャンペーンによって発生したリード数や実際の売上などが該当します。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第4章 - ベストプラクティス

第4章:クリエイティブ戦略における6つのベストプラクティス

うれしいことに、あるベストプラクティスを適用することで、クリエイティブ戦略がさらに効果的になります。代表的なものを以下に紹介します。

1 — 一貫性のあるブランドボイス、メッセージ、テーマを使用する

一貫性のないクリエイティブ戦略で勝利をつかむことはできません。すべてのマーケティングチャネルで一貫したブランドボイス、メッセージ、テーマを使用することで、ブランドの認知度を高め、信頼を築くことができます。

魅力的なビジュアル、説得力のある見出し、ユニークな特徴は、忘れられない印象を与えるうえで極めて重要です。ただし、最大限のインパクトを与えるには、ソーシャルメディアへの投稿からアプリ内のメッセージに至るまで、すべてのマーケティングコミュニケーションに一貫性を持たせる必要があります。

2 – 俊敏で即応性に優れたアプローチを採用する

俊敏性と即応性に優れたアプローチを戦略に取り入れましょう。適切な段階でステークホルダーを関与させ、スムーズに連携して、ボトルネックを回避します。デベロッパー、デザイナー、マーケティングチームなど、すべての関係者の協力が得られるよう調整します。

そして、うまくいっていない点があれば躊躇せずに変更しましょう。アプリのパフォーマンス指標とユーザーのフィードバックを監視し、変化する市場のニーズに合わせて戦略を改善していきます。

3 – 技術仕様に従う

アプリストアからソーシャルメディアプラットフォームまで、プロモーションチャネルにはそれぞれ従うべき独自の技術仕様があります。アプリを効果的に紹介し、スムーズなユーザー体験を確保するには、各仕様に適切に従うことが不可欠です。 

勝てるクリエイティブ戦略 - 技術仕様

4 – 限界を知る

既存のリソースの制約の中で、現実的な目標を設定しましょう。つまり、自社の開発能力、マーケティング予算、ユーザー獲得能力を考慮するということです。失敗を招くような無理な野望ではなく、達成可能な目標を優先します。 

だからといって、現実的であることが必ずしも退屈であるとは限りません。楽しみながら、前向きで創造的なチーム環境を形成することに注力し、実験とテストを重ねましょう。結局のところ、アイデア、ビジュアル、メッセージを多数テストすることが、ターゲットオーディエンスに何がもっとも響くのかを理解することにつながります。

5 – 創造性、個人の責任、コラボレーションのバランスをとる

個人の責任とチームでの共同作業が融合した、スタートアップのマインドセットを取り入れましょう。多様なチームを編成し、アイデアや建設的なフィードバックを共有するプラットフォームを作って、常にユーザーを中心に据えて意思決定を行うようにします。重要なのは、安定した一貫性のあるユーザー体験を提供することと革新性のバランスをとるこです。

6 — クリエイティブプランを随時更新する

変化する市場力学とオーディエンスの嗜好に適応することで、モバイルアプリのメッセージをトレンドに沿った新鮮な状態で維持できます。 

構築した戦略はどの程度効果的でしょうか?ビジネス目標と整合しているでしょうか?プロセスは最大限に効率的でしょうか?マーケティングキャンペーンのデータ、アプリのパフォーマンス、ユーザーエンゲージメントを定期的に評価すると、そこから得られたインサイトにもとづいてクリエイティブプランを(少なくとも)3か月ごとに更新できます。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第5章 - 勝てるクリエイティブ戦略の例

第5章:勝てるクリエイティブ戦略の例

ポケモンGO

勝てるクリエイティブ戦略 - ポケモンGOの例

ポケモンGOのクリエイティブ戦略は、人々に愛されているポケモンフランチャイズをAR(拡張現実)技術と組み合わせて、まったく新しいゲームの世界を作り出すものでした。

プレイヤーはスマートフォンを片手に街に繰り出し、自分の周りにいるバーチャルなポケモンを捕獲します。このゲームは、ノスタルジー、ゲーミフィケーション、ソーシャルインタラクションを1つの壮大な体験に融合させました。当然のことながら、ポケモンGOは瞬く間に社会現象となり、そのダウンロード数およびアクティブユーザー数は世界中で数百万に及びました。

Snapchat

勝てるクリエイティブ戦略 - Snapchatの例

Snapchatは、ARレンズを使ったリアルタイムの顔エフェクト機能によって、カメラを通して楽しく魅力的な体験を提供する画期的なツールです。

ストーリーテリングと自己表現を主軸としたSnapchatのクリエイティブなゲームは、毎日何十億枚(そう、何十億枚!)ものスナップを共有する大量のユーザーに利用され、インタラクティブに瞬間を共有することを好む若者たちの人気を集めました。さらに、消えるメッセージやARフィルターといった驚きの機能がSnapchatの急成長を後押しし、主要ソーシャルメディアプラットフォームとしての地位を確固たるものにしました。 

TikTok

勝てるクリエイティブ戦略 - TikTokの例

TikTokは、そのショート動画プラットフォームによってソーシャルメディアに破壊的な変化をもたらし、これまでにない創造性とオーセンティシティを発揮できるようになりました。 

TikTokのクリエイティブ戦略は、コンテンツクリエイターの活発なコミュニティを形成し、ユーザーが生成したコンテンツを一気に拡散させて、バズらせるというものです。TikTokが急速に台頭したのは運ではありません。流行に敏感な人々の注目を集める方法、バイラルなトレンドを生み出す方法を知っていたからです。ブランドはインフルエンサーとのコラボレーションやスポンサードコンテンツですぐにトレンドに乗ることができるため、TikTokの人気は急速に高まりました。

Valorant

勝てるクリエイティブ戦略 - Valorantの例

Valorantは普通のゲームではありません。初心者もゲームのプロも無料で遊べる戦術的FPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームです。

そのクリエイティブプロモーション戦略は、クローズドベータテストに参加するためのキーをTwitchのライブ配信中に提供して、ユーザーの期待を大々的に掻き立てるというものでした。Valorantはまた、ユニークなアートスタイル、流行のブランドとのパートナーシップ、コンテンツクリエイターとのコラボレーション、人気イベントの開催などにも全面的に取り組んでいます。その結果、プレイヤー人口が大規模に拡大し、プロや一般レベルのトーナメントも生まれ、Valorantはゲーム界のヒット作となりました。

Spotify

Spotifyは音楽を、人の心を動かす身近なものとして捉えています。使いやすさと「すべての人に音楽を」をモットーとするこのプラットフォームは、複数のデバイスでのシームレスな体験を保証しています。 

そのクリエイティブ戦略は、ユーザーの習慣や好み、気分に合わせてパーソナライズされたプレイリストを通じ、より多くのアプリインストールを生み出すことを目的としています。気の利いたソーシャル機能、そして年に一度の「Spotifyまとめ」も、ユーザーを惹きつける新たなエンゲージメントの機会となっています。この賢明なアプローチにより、Spotifyは全世界で5億7,400万人という圧倒的なユーザー数を獲得し、オーディオストリーミングサブスクリプション分野の勝者として、その地位を確固たるものにしています。

勝てるクリエイティブ戦略 - 第6章 - 今後のトレンド

第6章:AIがクリエイティブ戦略に与える影響

クリエイティブに関する意思決定は、従来、主観的なプロセスでした。それが、AIの導入でより客観的なっています。

アプリマーケターは、AIを利用してクリエイティブコンテンツを改善したり、関連キーワードでコンテンツをタグ付けしたり、AIによるツールを使ってコピーライティングを簡素化したりできます。実際、AIの進化は、ディスプレイ広告だけでなくOTT動画広告においても、デジタル広告を大規模に最適化できるレベルまで到達しています。

クリエイティブAIは、AppleによるIDFA廃止やGoogleによるサードパーティCookieの段階的廃止がもたらす課題に対処し、Cookieのない世界に適応するための重要な要素でもあります。AIによって、A/Bテストの強化やクリエイティブの動的な最適化が可能になるだけでなく、キャンペーンの実施前にクリエイティブのパフォーマンスを予測することもできます。 

また、共同制作の場でAIを利用すれば、創造性を刺激するアイデアやコンセプトをシームレスに生み出すことができます。人が持つ洞察力とAIが持つ正確さを融合させることで、人間の真の意図を容易に解明し、AIのスピードと規模で人々の感情的な共鳴を引き出すことができます。

さらに、AIがより効果的な広告作りに与える影響も否定できません。AIによるツールなら、膨大な量のリアルタイムデータを分析して、ターゲットオーディエンスの行動、ソーシャルメディアのトレンド、市場パターンについて重要なインサイトを導き出すことができます。その結果、高度にパーソナライズされた広告クリエイティブが実現し、エンゲージメントの向上、ROIの改善、マーケティングキャンペーンの成功へとつながります。

勝てるクリエイティブ戦略 - AIの影響

AppsFlyerのクリエイティブ最適化ツール

AppsFlyerのクリエイティブ最適化ツールは、AIを活用した機能によって広告クリエイティブの効果を向上させます。クリエイティブのパフォーマンスが明確に可視化されるため、キャンペーンを最適化し、広告予算を最大限有効に活用することが可能になります。この最先端のシステムによって、変化するマーケティング環境に適応し、信頼できる最新のインサイトを取得できます。 

以下のようなことが可能になります。

  • コスト、インストール、クリック、リテンション、顧客生涯価値など、ファネル全体を包括的に把握できます。 
  • 粒度の細かいインサイトとパフォーマンスデータを活用し、よりインパクトのあるクリエイティブを作成できます。
  • もっとも効果的な要素を特定し、クリエイティブ疲労に対処して、ROAS(広告費回収率)を高めることができます。
  • 使いやすいギャラリーを通じて、クリエイティブ、マーケティング、広告代理店のチーム間のコラボレーションを促進できます。 
  • 多様なクリエイティブの組み合わせを検討したり、自動タグやカスタムタグを採用したり、クリエイティブ、シーン、要素レベルでの詳細な分析を行ったりすることで、広告戦略を改善できます。

AppsFlyerの特徴は、クリエイティブのパフォーマンスをビジネスインテリジェンスのための実用的なデータへと適切に変換できる点です。クリエイティブのパフォーマンスを高める方法について、詳しくはこちらをご覧ください

勝てるクリエイティブ戦略 - 重要なポイント

第7章:重要なポイント

  • モバイルアプリのための確実なクリエイティブ戦略は、飽和市場の中でアプリをアピールし、ブランド認知を促進して、ユーザーの信頼を築くために極めて重要です。クリエイティブ戦略があれば、創造的な思考を働かせ、目的を明確にできるとともに、市場の変化を予測し、リソースを効果的に配分して、キャンペーンの方向性を維持することができます。 
  • クリエイティブ戦略の構築は、目標を明確にし、簡潔なステートメントを作成して、包括的な予算を設定することから始まります。アプリマーケターは、メッセージ、デザイン、チャネルの選択において一貫性を確保するために、オーディエンスの人口統計も把握する必要があります。核となる要素を特定し、KPIを調整することで、戦略の効果はさらに向上します。と同時に、ステークホルダーを適宜関与させ、情報を提供し続けることが、成功の鍵となります。
  • コンバージョン率、クリックスルー率、エンゲージメント指標などのKPIを追跡し、戦略の影響と効果を計測します。 
  • ブランドの一貫性を維持する、俊敏性を取り入れる、技術仕様に従う、リソースの制約の中で現実的な目標を設定するなどのベストプラクティスを実践することで、クリエイティブプランを改善できます。
  • AIはクリエイティブ戦略に新たな客観的アプローチをもたらしています。AIを使用することで、広告の大規模な最適化、Cookieのない世界への適応、A/Bテストの強化、データにもとづくパーソナライゼーションが可能になり、エンゲージメントとROIを高めることができます。
  • AppsFlyerのクリエイティブ最適化ツールには、AIを活用した機能が搭載されており、クリエイティブに関する粒度の細かい最新のインサイトを入手できます。クリエイティブ疲労に対処し、ROAS(広告費回収率)を高め、クリエイティブのパフォーマンスを実用的なデータに変換するのに役立ちます。 

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